暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
再臨:酔いの鬼神 〜Advent:Drunk Demon Lord〜
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ひょっほ〜〜〜いっ! たまんねぇなぁ、これはっ!!」
「ふむ、残念だがこの神器の物質化限界、つまり時間切れが来た。王様ゲームはこれで終わりとしよう。異議は?」
「「「「「「「「「「ありません!!」」」」」」」」」」
「納得いくかぁぁぁぁーーーーーーーッ!!!!」
女性陣は迷うことなく即決。そしてヴァイスはあまりなタイミングでの終了に絶叫。
「では、次はどんなゲームを――」
「させると思っているのかこの馬鹿・・・!」
「――ッ!? バカなっ!?」
「ルシル君!!」
シャルロッテが次のゲームを考案しようとした時、ついにルシリオン(正常)が立ちはだかる。ルシリオンは、シャルロッテから受けた絶対順守を僅かに残った理性で徐々に、しかし確実に解除したのだ。
「さぁ、シャル義姉さん。私と楽しい楽しい時間を過ごしましょうか」
表情は笑みだが、確実に怒りの臨界点を超えている。酔っぱらっていても――いや、酔いすら醒める勢いでシャルロッテが怯え始めた。
「あ、いや、その、あの、だから、だって、でも・・・」
「・・・みんなは食事を続けてくれ。私と義姉さんは少し席を外す」
「助けてぇぇぇぇぇーーーーッ!!」
ルシリオンに襟首を掴まれ引き摺られながら大ホールの出入り口から消えるシャルロッテ。最後まで彼女は「助けて」と叫んでいたが、誰一人として助けなかった。このとき、この場にいる全員の思いは一つだった。いわく、自業自得だ、と。こうして最後の夜は終わった。
・―・―・―・―・―・
慰安旅行最終日。ミッド東部温泉地から六課隊舎。
ここではもう多くは語るまい。温泉。そこで起きるハプニングはお約束だからだ。時間帯によって混浴となる事を知らなかった前線メンバーと、ルシリオンとエリオとヴァイスが出くわしたというくらいなものだ。もちろんエリオを除くルシリオンとヴァイスがどうなったのかも・・・お約束だ。
「なぁ、ルシルよ」
「どうした・・・?」
「見えたか?」
「見えるわけもないし見るつもりもなかった。それ以前に、彼女たちがこちらを視認した瞬間、一斉に魔法を放ったきたからな。・・・ふぅ、今こうして生きて話しているのが奇跡だ」
「へっ、まったくだ」
慰安旅行から帰り、六課隊舎の庭先の木に蓑虫のように簀巻きにされて吊られているルシリオンとヴァイス。そんな2人の声が、庭に悲しく聞こえていた。
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