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再臨:酔いの鬼神 〜Advent:Drunk Demon Lord〜
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だと?」

「そう! シグナムも一緒じゃないと色々つまらない! だから、私はシグナムも先発組として行けるようなグッドアイデアをここに提案します!!」

あと1時間ちょっとで慰安旅行へ出発というところで、元気いっぱいなシャルちゃんの、嫌な予感しかしない計画が私たち隊長陣に発表された。題して“シグナムも先発でGo!作戦”というものだった。

具体的には、シグナムさんをもう1人用意するというもの。普通ならそんな事は出来ない。だけど、六課にはそれを成しえる人がいた。

「というわけでルシル、シグナムの異界英雄(エインヘリヤル)スタンバーーーイ♪」

「アホか」

その奇跡の人ルシル君は、シャルちゃんの計画を一言で切り捨てた。それでもシャルちゃんは懸命に説きました。

「はやてやリインだって、シグナムも一緒の方がいいでしょ? 旅行は旅行でも慰安旅行! しかも機動六課で、という最初で最後の慰安旅行なんだよ!? 一生ものだよ一生もの! それなのにシグナムひとり置いてけぼりなんて・・・」

「置いてけぼりっつても、シグナムは交替部隊の部隊長だぜ? いくらなんでもそんな個人的な理由じゃムリだろ、さすがに」

「冷たっ! ヴィータ冷た過ぎ! まるで自信たっぷりのギャグが受けなくて、観客から注がれる冷えた視線、そして友人が他人のフリをするみたいに冷たい!」

喩がさっぱりだ。要するに態度が冷たいってことを言いたいんだと解釈。

「意味わかんねぇ」

「解らないならそれで結構!」

ダメだと思う。みんなもそんな表情だし、ルシル君に至っては完全に無視状態だ。

「楽しまないと損だよ、やっぱり。それが一生に一度の事なら尚更に・・・」

「・・・私だってホンマはシグナムも一緒の方が嬉しいけど・・・」

「でしょ!? というわけで、ルシルも協力して♪」

「・・・はぁ。なら、こう言い変えよう、協力したくないのではなく出来ない、と。4日間連続でエインヘリヤルが残るように召喚したら、私の魔力が涸れるだろうが」

「いいじゃん、それくらい。小っさいこと言ってないで、とっとと召喚お願い」

横暴だ。

「魔力を使う場面があるわけでもなし、万が一があるなら私たちもいるし大丈夫だって♪ だから安心して魔力を枯渇でもなんでもして、シグナムを召喚。 ていうかマスター命令?」

「っ!? バ――はい、よろこんで」

「「「「・・・」」」」

ルシル君陥落。そっかぁ、マスター命令なんてものがあったの忘れてたよ。確かルシル君はそれには逆らえないって以前言ってたっけ。で、その効果は見ての通り絶大だった。

「我が内より出でよ 貴き英雄よ。来たれ、剣の騎士・・・シグナム」

私たちの目の前に現れるルシル君を象徴する
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