暁 〜小説投稿サイト〜
SAO 〜冷厳なる槍使い〜
SAO編
序章  はじまりの街にて
4.闇夜の初実戦
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たら次なる獲物。
 ソードスキルに少し戸惑ったが、これまでの二回の戦闘は、敵に梃子摺るといったことはなかった。
 少しペースを上げて戦ってもいいだろう。
 俺は、街から離れすぎないようにモンスターを探し始めた。





 その後、イノシシやイモムシなどの十六匹ほどのモンスターを倒した俺は、街への帰路についていた。
 ソードスキルを使わなかったせいで、一匹あたり三〜五回ほど攻撃をしなければ倒せなかったが、それでも対して危なげなく――HPもまったく減ることもなく戦うことができた。

「……この程度なら、そうそう命の危険に陥ることも無いな」

 だが、これから先は解らない。今さっき倒したモンスターは全てレベル1の雑魚も雑魚。
 攻撃も単調なものばかりで、冷静に観察すればどうということもなかった。
 しかし、油断はできない。俺はこのSAOというものを知らなさすぎる。

「……情報収集もしなければな」

 強くなること、情報をあつめること、そして――死なないこと。
 俺は、自分のするべきことを再確認した。
 そんなときだった。

「…………?」

 俺が今まさに向かっている《はじまりの街》のゲート付近で悲鳴が聞こえた。
 いや、今もなお聞こえている。
 すでにほぼ周りが見えないくらい暗い時間に街の外に出る奴が、俺以外にいようとは。
 俺は、早足で悲鳴のする場所へと向かった。


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