暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第6章:女の決意・男の勘違い
第26話:高所では爽快感が違うね
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
(世界樹)
ブライSIDE

リュカの後を追うように世界樹へ登り始めて5時間弱……
生い茂る木々に脚をかけ開けた場所に上がると、遙か先に奴の姿を確認する。
むろん奴だけではなく、奴が言ってた危機に陥ってる美女とやらも一緒に居る様子。

年老いたワシの目では美女の容姿までは確認できない。
だが、先程まで何を行っていたかは確認できる。
なんせ美女の方は慌てて服を着てるからのぅ……
男の方は気にせず裸だと言うのに。

「4時間は余裕があっただろうから、4.5発はヤってるわね!」
奥方が悔しそうに事態を分析する。
「アイツもしかしたら、気球で上空から見下ろしてた時に美女の存在に気が付き、作戦を練ってたのかもしれませんね」
弟子が師匠を冷静に解析する。

「何にせよ……早くリュカさんと合流して、二度と単独行動をとらせないようにしましょう!」
パーティーリーダーは諦め口調で奴の家族(保護者)に注意を促す。
勿論、無駄である事は重々承知だろう。

だから誰も何も言わない……
ただ黙って奴の下へ近付くだけ。
足下と敵襲にだけ気を付けながら。



(おっ)せっ……何やってたの、みんな!? あまりにも遅いから、僕……5発も頑張っちゃったよ(笑)」
何が凄いって……妻の前で、娘の前で、義息前で、愛人の前で平然と浮気報告をする神経に驚かされる事だ。

「お前ふざけんなよ……勝手に先へ行くから、俺達がどれだけ大変だったか!」
流石のウルフも怒り心頭。
だがコイツには何を言っても無意味だろう。

「ふざけてないよ。僕が勝手に先へ行かなきゃ、彼女……あぁ彼女はルーシアね、えっとルーシアがモンスターに食い殺されてたんだから!」
「モンスターに食われるか、お前に喰われるかの違いだろう!」

「大きく違いがあるだろ! モンスターに食われたら死んじゃうけど、僕に喰われても死なない。むしろ気持ちいい! お互いに!」
「お前の快楽なんかどうでも良いんだよ! こっちの苦労も考えろって言ってんだよ!」

「お、何だその言い方? それだと彼女(ルーシア)の命がどうなっても良いみたいじゃんか! 僕が急いだから、ルーシアが助かったんだぞ。お前等と一緒に行動してたら、確実に手遅れになってたんだぞ! 解ってて見捨てろと言うのか?」

「そ、そんな事は言ってない! ただ……」
怒りにまかせリュカに刃向かったウルフ……
あっさり返り討ちに遭い口籠もっている。

「まぁまぁ良いじゃないですか。無事に合流できたのだし、そちらの彼女も無事だったんですから! そんな事よりリュカさん……正式に紹介して下さいよ」
「何だシン……彼女に惚れちゃったかな? 随分と物わかりが良くなってきたじゃんか」

確かに……常にリュカ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ