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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-13
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ャパシティを超える。そんな危険なことを製作者の一人である篠ノ之束が許すだろうか。そんなもの目に見えている。
蓮は、若干やり過ぎたとも思ったが、まあ険悪な雰囲気だったので頭を覚ましてもらうためにも丁度よかったのかもしれない。一夏のことは本当にどうでもよかったのだが。
「オルコット、織斑。早くISを再展開して武装を展開しろ。御袰衣もやれ」
千冬に言われてすぐにセシリアと蓮は武装を展開した。蓮は、片手に一丁ずつアサルトライフルを展開し、動くことなく終えた。しかし、セシリアは右手を横に突き出してイメージをまとめ、自身の主武装であるレーザーライフル《スターライトmk.V》を展開。その銃口が蓮に向かっていた。
ISが警鐘を鳴らし、蓮は半ば反射的に左側にいるセシリアにアサルトライフルの銃口を向け、
安全装置
(
セーフティ
)
を外した。
セシリアはいきなり鳴る警報にギョッと目を見開き、どこかと辺りを見渡すが蓮を銃口を向け合っていることが分かるとさらに混乱した。蓮は蓮で、セシリアを睨みつけたまま動かない。もともとつり目気味だったこともあって、かなりの威圧感が出ている。
「やめろお前ら。こんなところで撃ち合いを始めようとするんじゃない。――――御袰衣は特に問題はない。展開の速度も申し分なかった。だが、オルコット」
千冬は蓮に対しての評価を終え、セシリアに顔を向ける。蓮に向けていた時は、優等生だったためかいくらか表情が緩んでいたが、セシリアに向けた時の表情はいつもの少しも笑いもしない憮然とした表情だった。
「オルコット、誰に銃を向けているんだ。その無駄な動作をなくせ、いいな?」
「でっ、ですが、これはイメージを纏めるために必要な――――」
「直せと言っているんだ」
「……分かりました」
そんなこんなで今日も授業は終わる。相変わらず蓮に向けられる視線は、軽蔑や敵対の視線がほとんどだったが、それはもういつものことで慣れてしまった。終わって、蓮は脇目も振らずに真っ直ぐ、更衣室へと向かっていく。
織斑一夏?
あいつはたった一本しかないブレードのために数秒を無駄にした上に、自分で開けた大穴の修復作業だ。蓮に助けを求めてきたが、知らない。自分でやったことなのだ。自分の尻は自分で拭けということである。
◯
寮の部屋に戻ってきた蓮だったが、中ではベットに楯無が寝ていた。最近は忙しそうにしていたし、かなり無茶していたみたいだったから疲れが来ているのだろう。
制服のまま、布団もかけずに寝ているもんだから風邪をひいてしまうかもしれない。蓮は、楯無に掛布団をかけてやる。
「……んっ、んあっ……? ……蓮?」
「あ、悪い。起こしたか?」
そんなことはない、と、楯無は
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