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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第289話】
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したと周りにバレたらまず見えるのが【死】。

 てか学園にバレたら退学だし。


「……わ、わかってくれ。 ラウラだって今退学になるわけにはいかないだろ? 俺も退学になったら、今度こそ標本にされちゃうし……」

「そ、そうだったな。 ……す、すまない。 ……つい、寂しくなって……」


 流石に俺が退学になると言うと、以前言った俺がここに来る前の話を思い出したのか少し青ざめるラウラ。


「わ、わかってくれたか? さ、寂しい思いをさせたのは悪いが……今は我慢してくれ」

「わ、わかった。 ……ならせめて、き、ききき、キスを……」


 そう言って唇を指差すラウラは、軽く顔を少しあげると瞼を閉じた。


「き、キス!? ……うぅ……どうしても……か?」

「…………」


 静かに頷くラウラ――こうなると、頑固になるので意を決して軽く触れるだけのキスを交わした。


「こ、これで良いだろ……?」

「むぅ……もっと長くしてほしかったのだが……。 ……まぁいいだろう。 ……ふふ♪」


 少しは満足したのか、笑みを溢したラウラは――。


「わ、私が先にあがろう。 あいつと鉢合わせするのも嫌だしな。 ……光学迷彩を使うが、ヒルト――」

「わかった。 黙ってるから安心しな」


 そう言うと部分展開を行い、徐々にラウラの姿が消えていく。


「……行ったかな? ……水風呂入ってこいつを静めないと――」

「……むぅ。 ……こ、こんなのが私の中に入るのか……」

「どわぁッ!? ま、まだ居たのかよッ!? は、早く着替えて戻れってば!!」


 居なくなったと思ったのに、実はまだ居たラウラ(光学迷彩で姿は見えない)。

 慌てて湯船に入り直すと――。


「で、ではな。 ……逆上せるなよ、ヒルト?」

「……逆上せたら、ラウラのせいだ」


 そう言い返すと、大浴場と脱衣場を繋ぐ開き戸が開く音が聞こえた。

 ……やっとラウラから解放された俺は、猛り狂った欲望の塊を静めるため、水風呂へと直行して入り直した……。
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