名探偵ヤン艦長の推理 人形師のお宝を探せ その二
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がつく。
が、それらを海賊として動かすための燃料や食料などの物資をシヴァ星系から大量発注した痕跡が見つかって、今回の合同捜査という流れとなった訳だ」
もちろん背後にはフェザーンを隠れ蓑にした地球教がいるのだが、帝国内戦でのダメージを回復する為にルビンスキーの手を離れて暴走したというのが真相だったりする。
それを、730年マフィアの時から警戒し監視し続けていた同盟が見逃す訳が無かった。
「シヴァ星系のコロニー及びステーション配置図を出してくれ。
その中で、サイオキシン麻薬製造ができそうな大型コロニー及びステーションをピックアップ」
緑髪の副官によって操作されたモニター内に光る点は三百近く。
それら全てが候補という訳だ。
「今回は捜査という事で、同盟捜査局及びシヴァ星系政府との合同作戦だ。
捜査そのものは同盟捜査局特別警備隊と同盟軍陸戦隊が行う。
われわれが警戒するのは、宇宙船を使った海賊の逃亡阻止と先ほどの緊急伝にあった帝国からの介入だ」
なお、海賊とずぶずぶであろうシヴァ星系政府の中も大掃除するのだろうとヤンはあたりをつけているのだが、それを口にするつもりはない。
国家は綺麗ごとばかりで運営されているばかりではないとはいえ、こうも暗部の深遠を見てしまうと深遠に取り込まれてしまいそうで気がめいるからだ。
「先の警報によって既に第九艦隊は即応体制に入っており、第二分艦隊が48時間後にはワープアウトする予定です」
「え?二分が真っ先に出張ってくるの?」
緑髪の副官の声に航海長のアルテナ少佐が思わず声を漏らす。
同盟宇宙艦隊は定数12000隻で四個分艦隊で構成される。
第一分艦隊は艦隊司令長官の直卒の為後方に控え、艦隊中央部にて敵と殴りあうのは第二分艦隊となる。
その為、どの艦隊でも第二分艦隊は主力艦と精鋭を集めており、第二分艦隊所属の艦艇は同盟宇宙艦隊の中でも一目置かれているのだった。
なお、この二の数字だが、第二分艦隊第二戦隊が文字通り艦隊中央最前線に配置されるので『2-2組』。
第一艦隊が首都防衛及び総予備の扱いになっているので、帝国軍と戦線でぶつかる最初のナンバーである第二艦隊第二分艦隊第二戦隊の数字をアルファベットに直した『ZZZ』等は帝国にもその名前を轟かしていたりする。
話がそれたが、第二分艦隊が増援として真っ先にかけつけるというのは、それだけの危険度があると艦隊司令部が判断している証拠である。
「まぁ、ミューゼル提督相手に同数で戦いたくはないね。
ここ最近の帝国のポイントゲッターを相手にするのだから、用心するに越した事はないさ。
艦船の配置図をモニターに映してくれ」
ヤンの所属する第四分艦隊第四戦隊は星系内部にて海賊船
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