第10話
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のままでは、本当に獣耳メイド好きの称号をもらってしまうことになるだろう。ここでもう一度、ネタ的な悪ふざけを入れるべきだ。
そうゆう訳で、パッと身近にいる女子について思い浮かべる。リアス先輩、朱乃さん、ゼノヴィア、小猫ちゃん、アーシアさん・・・・・・・。
「ああ、あと・・・・・・こう、泣いている女の子を見るとゾクゾクするよね。もっと苛めたくなるというか・・・・・・・」
「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」
今までの空気が一瞬で消滅した。確かに“おいおい、それはねぇよ!”とみんなで笑って言う反応を得ようとしたのは確かだが、限度と言うものがある。今の空気は“おいおい、こいつやべぇーよ”だ。
(なんで、朱乃さんのドSをチョイスしたんだ・・・・・・・)
完全な選択ミスだ。みんなの沈黙が痛い。悪ふざけがどうやら、致命的なミスになった。どれだけあがいても挽回は無理な気がする・・・・・・。
「渚・・・・・・」
兄さんがこちらを見つめてくる。精神力が削られていく。そんな目で見な―――
「さすがは俺の弟だな!」
―あれ?
「いや〜、やっぱりお前も男だな!」
僕の側に移動して肩を組んでくる兄さん。
「そこまではっちゃけるなんて・・・・・・僕も恥ずかしがっていたらダメだな」
「す、すごいです・・・・・・・」
お、おかしいな? みんなから白い目で見られてと思ったら、なんかすごい打ち解けられた雰囲気になってるんですけど・・・・・・。
「これは俺も負けられん! 伊達に、女子から変態と言われていないことをお前らに教えてやるぜっ!!」
やる気を満ち溢れさせる兄さん。祐斗もギャスパーくんも囃し立てるように騒ぐ。訳が分からなかったが、どうやら白い目で見られていたのは僕の杞憂のようだった。僕もみんなのノリに合わせるように声を出す。
こうして、男子だけの猥談が始まった。僕は獣耳メイド好きのドSというありがたい称号を頂くことになった。どう反応していいかわからなかった。白い目で見られなかったのでよかったのだが、なんか納得できなかった。そして、祐斗が意外とスケベだった。内容は祐斗の名誉のために語らないことにする。ただ一言いうならば、祐斗はなかなかマニアックだということだろう。
ちなみにだが、今回語られた内容はお互いの名誉のために消して口外しないことをみんなで誓った。
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