第10話
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いそうだ。まあ、この話は今はいいだろう。
「まず、俺がパワーを溜める」
ふむふむ。それでどうするのかな?
「そして、溜めた力をギャスパーに譲渡して周囲の時を停める」
なるほど、その間に敵をボコるという訳か。なかなか鬼畜な戦法d―――
「その間、俺は停止した女の子を触りまくる」
―――あれ?
「―――っ。・・・・・・また、エッチなことを考えていたんだね。でも、それなら僕とナギは必要ないんじゃないかな?」
「いや、ある。お前は禁手で俺を守れ。渚はギャスパーだ。もしかしたらエッチなことをしている間も敵が襲来してくるかもしれない。ギャスパーが停めて、俺が触り、お前と渚で守る。完璧な布陣だろ?」
何がどう完璧なんだろうか・・・・・・? 欲望に正直すぎるのは考え物だろう。
「イッセーくん、力の使い方がエッチすぎるよ。ドライグ、絶対に泣いているよ?」
「僕もそう思うね」
『いいやつだなぁ、お前たちは』
兄さんの腕に赤龍帝の籠手が出てきて、そこから涙声が聞こえてきた。がんばれ、ドライグ!
「うるさいぞ、ドライグ! 木場もそんな目で見るな! イケメンのお前は女の子食い放題だろうけど、俺はそうじゃないだぞ!」
「キミのことだから、気づいたら気づいたでそっちにハマり込みそうだから、黙っておこう・・・・・・。覚えたては怖いというからね」
「僕もその考えに賛成」
兄さんのことだからサルになるに決まってる。
「お前たちは何のことを言っているんだ? まあ、いい。男同士、腹を割って話そうじゃないか。―――第一回『女子のこんなところ、こんな恰好がたまらなく好きだ選手権』だ! 俺は女の子のおっぱいと足を見るね! 服は胸と足を強調するものなら名でも好きさっ!」
笑顔でサムズアップしながら兄さんは言った。みんな苦笑いしている。
「すみません、段ボールの中でもいいですか? 蓋はしめないんで。ただ、人と話すとき、段ボールの中が落ち着くんです」
ギャスパーくん・・・・・・・キミは心底変わっているな。兄さんも遺憾そうだが、許可している。たぶん、ギャスパーくんの手が震えているのを見逃さなかったんだろう。
「あー、落ち着きますぅ。これですよぉ。段ボールの中だけが僕の心のオアシスなんです・・・・・・」
これはどういうリアクションを取ればいいんだろう? あんな狭い空間でしかぎゃスパー君はリラックスできないのだろうか?
「そんなに人と目を合わせるのが嫌ならこれなんかどうだ?」
兄さんが部屋にあった、紙袋に穴を二つ空ける。そして、それをギャスパーくんにかぶせた。
「こ、これは・・・・・・」
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