2話
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ぽいとこはない、ていうか、視界にも映らないし、
なんていうか、こう、傾いているような……あっ。」
ああ、やっとわかった。ここらへん、地面が凹んでるんだ。なんだっけ?こういうの?
すり鉢状?これじゃあ、位置確認は難しそうだな……。相も変わらず人の気配は微塵も感じn……
「……え?いや、おかしくないか?あれでも、いつもこんな言い回しだったか?」
俺は今、人の気配「は」って、思ったんだよな?うん?いつもなら気にならないだろうに、
なんか今だけは気になる。人以外の気配?そんなのわかるわけない。猫や犬と何が違うんだ。
俺はいったいどうしたんだ?落ちつけよ。
「……どうする?見えるものは向日葵に、……向日葵だな。」
なんだこの感じ?なんか、いろんなものから見られているような。やっぱり俺は
自意識過剰なのかもしれない。だとしても、気になるものは気になる。
「……見えるものは、向日葵、地面……空もだ。あとは、なにが……」
見たものに注意を払い、変化があるかを確認しながら周りを見る。
「……?あ?ん?」
すると、何かが見えた。相手もこちらを見て……かなり見ているが、俺が気づいているとは思っていないらしい。ていうか、そんなことどうでもいい。なんだ?
「ん〜?」
人と同じ見た目で、服も着ているけど、ものっそい小っちゃい。羽も生えているし。
うん?
「妖……精……?って、え!?」
いや、ありえないでしょ。妖精?え?妖精なの!?なに、え、妖精!?
しかもなんかいっぱいいる!なんかめっちゃ集まってる!かわいい!!!!
「……。」
とりあえず相手方が気づいてないようなので、こちらもじっと観察してみた。
妖精はかわ……いや、やはり小さく、手のひらに載る程度の大きさのがほとんどだ。
大きくても大体7,8歳くらいかな?だいたいそれくらいの子どもの身長くらいしかないけれど、みな一様にかわ……こちらを見ている。……あ、日向ぼっこしてる。かわいい。
妖精相手にこちらの常識が通じるのかわからないが、成長するのなら、大人と同じくらいの妖精が近くにいてもおかしくないが……。
「このまま観察も大変よろしいけれど、流石にな。どう切り出そうか。
あっちから近づいてくる感じはしないし、やっぱ俺からいかないとだめか。」
そんなことを呟き、とりあえず一歩進んだところで、
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
「あれ?」
みんな逃げてしまった。俺たちの距離はあんま変わっていないけれど、さっきよりも少し、警戒されているのを感じる。
ここらにしか妖精はいなくて、人もあまり通らないのかもしれない。
それか、見た目同様、子どもなのか。
どちらにしろ、コミュニケーションをとるのは難し
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