暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
世にも不思議な世界の冒険?
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†††Sideティアナ†††

「ねぇ、ティア」

「なによ」

「なんであたし達、こんなトコにいるんだっけ・・・?」

「こっちが聞きたいわよ」

あたしとスバル、2人揃って気がつけば、そこは異世界だった。だってどう見てもミッドじゃなくて、さっきまで居た六課でもないもの。見た目以上にここは何かが違うと解る。そう、まるでゲームの世界のような・・・気味の悪い綺麗さがある。現実感がない。現実じゃないと断言できる。“違う”と本能が訴えかけてくる。

「エリオとキャロ、あとたぶんだけどヴィヴィオも居るはず・・・。だからまずはみんなと合流するのが最優先。いいわね、スバル」

エリオ達3人を、あたしは意識を手放す前に見た、ような気がする。もしそうならあっちもあたし達を探しているはず。下手に動くのもまずい気がするけど、今は動くしかない。ここで動かなかったらもう二度と戻れないような気がするから。

「う、うん。そうだね!」

スバルが強く頷いた。口に出したくは無いけど、スバルと一緒で良かった。

「まずは人を探しましょ。たぶんあの子たちもそうするはずだし。んで合流したら改めて情報収集、と言ったところね」

見渡す限りの広大な平野。それは地平線の彼方まで続いている。というか人が居るかどうかも判らないし、これは一筋縄にはいかないかも。

「とにかく行きましょ。じっとしてても始まらないわ」

歩き出す。周囲どこを見ても平原だから方角も判らない。当てのない、いつ終わるともしれない移動を始めた。

「ねぇ〜、ティア〜。何でこうなったんだっけ〜?」

無言で歩くのに飽きたのか、隣を歩くスバルが似たようなことをまた聞いてきた。どうしてこんなところにいるのか。それは確か・・・そう、確か昼休み・・・だったはず。まずい、少し記憶が曖昧っぽい。え〜っと、あー、午前の訓練を終えて、寮のシャワールームから隊舎へ戻ろうとした時、ヴィヴィオが本を読んでいたんだっけ。それで、声をかけて・・・。

「ヴィヴィオの持っていた本を見せてもらっていたら、突然本に黒い穴が出来て呑み込まれた、はず・・・」

そう、そうだ。あの分厚い本。ヴィヴィオのような子供が読むような本じゃないアレ。開いた(アレ)から黒い穴が出て来て、その場に居たあたし達は呑み込まれた。

「あー、そうだったっけ。でもあの本ってなんだったのかな? もしかしたらアレもロストロギアとか・・・?」

「もしそうなら精神転換のオルゴールに続いて、になるわね。でも違うと思うわ。あの本ってたぶんルシルさんのものと思うから」

先日まで起こっていた3日間の精神転換というとんでも事件。原因は最終的にロストロギアと認定されたオルゴールだった。で、その最終日に何があったのか詳しくは知ら
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