暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
世にも不思議な世界の冒険?
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頬を押さえながら見送っている男の人が、

「そ・・・そんな・・! 何故だぁぁーー! キャラが濃すぎるのか!?」

残像を残す勢いで走り去っていった。あの人もまたルシルさんの使い魔エインヘリヤルなんだろう・・・。

「もう一度だけでも抱き締めたかったなぁ、ピカチュウ」

キャロが残念そうに呟いた。ここに来るまでに出会った動物で、電気ネズミとか言われていた。そんなピカチュウが集団で踊っていたのを見たキャロの暴走っぷリはすごかった。

「でも、ビリリダマって子の自爆には参ったよ・・・」

そんな中現れた球体の子。それも生物と聞いてかなり驚いた。どんな感じの子なんだろうと思って触れたら、ドカンッ、だった。あまりにも不意打ち気味な自爆攻撃。僕たちにあの子たちの名前を教えてくれたクリフ・フィッターさんもそれを見て大爆笑。

――すまんすまん。そいつらのこともまぁ許してやってくれ――

本当にいろいろあった。でもここでの記憶がレンの言っていた通りに無くなるんだとしたら、それは寂しいと思う。

†††Sideエリオ⇒ヴィヴィオ†††

ディズィーさんに案内されたヴァルハラ宮殿。ディズィーさんとは入口の扉でお別れして、今はわたしひとりで宮殿の中を歩いてる。だけどこのヴァルハラはすごく大きい。外から見たら、塀の端が見えなかった。そんな大きなところで1人で住んでいるルシルパパのお姉さん。

「どうぞ、入ってきて」

「っ! あ、あの・・・!」

ルシルパパのお姉さんだということはすぐに分かった。だってルシルパパと同じ、すごく綺麗な銀色の髪に紅と蒼の瞳だから。

「ようこそヴァルハラへ、高町ヴィヴィオちゃん。フリードリヒ君」

「え?」

「フフ、英雄の居館(ココ)でのことなら何でも知っているのよ? 私は一応、英雄の居館(ココ)管理者(マスター)だから、ね♪」

そう言って微笑むルシルパパのお姉さんが指を鳴らした。するとわたしの前に椅子が出てきて、座るように促してくれた。

「あの・・・ルシルパパのお姉さん」

「っ!? ねぇ、もう一度、さっき何て言ったのか教えてくれるかな?」

椅子に座ってそう言うと、ルシルパパのお姉さんがすごく驚いた顔して、すぐに面白いものを聞いた、みたいな顔になった。

「その・・・ルシルパパのお姉さん・・・?」

「・・・クスクス、そう、ルシルパパ・・・フフ」

少しこわい。

「あの子ってば、いつの間にパパになったのかしら? そういうことは、すぐにお姉ちゃんに教えてほしかったなぁ」

「あの・・・」

「そっかぁ、パパかぁ。シェフィリス達も喜ぶよね、きっと。あの娘たちはルシルの幸せをホントに望んでいるから」

ルシルパパのお姉さんの独り言。
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