第7話〜バカとSクラスと戦争〜
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叫び声がなくなっていたことには気付かなかったようだ
廊下はすでに死屍累々のようにFクラスが横たわっていた
召喚戦争では召喚獣にダメージを負うのは普通だが、そうではなくFクラスの生徒にも多少のキズを背負っていた
その原因はSクラスのドアの前に立っているたった一人のせいであろう
それは・・・・・第二位の垣根提督とその召喚獣
召喚獣には真っ白な羽が生えていた
坂本「なんだ・・・こりゃ・・・・
いったい何が起こったって言うんだ」
吉井「雄二、周りに他のSクラスが隠れているのかもしれないよ!」
垣根「そんなのいねぇよ
Fクラスの相手は俺一人だ」
向こうの会話は垣根には筒抜けだったらしく、向こうから俺一人だというアピールをしてきた
坂本「ここで話していても無駄だ
突撃するぞぉぉぉ」
最初に坂本の護衛だった二人が一斉に飛びかかった
垣根の召喚獣は軽く羽を振るった
たったそれだけで、召喚獣は戦闘不可能になってしまった
それだけではなく、人体には干渉しないはずの羽を振るったときに生じた突風が護衛の二人を吹き飛ばした
吉井「何あれっ!
人体には干渉しないはずじゃなかったの?」
坂本「おそらく、ババァの調整ミスじゃないのか?
それならこの有様を学園長に訴えれば首に出来るな・・・」
垣根「いや、調整ミスじゃねぇよ
俺の能力は未元物質といってこの世にない物質を新たに創りだすことだ」
坂本「バカなっ
新たな物質を作り出すだと・・・」
垣根「俺に常識は通用しねぇ」キリッ
もう一度垣根の召喚獣が羽を振るってSクラスとFクラスの戦争はSクラスの圧勝で終わった
時刻16:12
ー戦争終了ー
戦争が終ったあと、Fクラスでは坂本が叫んでいた
坂本「くそっ
あんなの反則じゃねぇか!」
実は戦争が終わった後、Sクラスから今回の戦争はなしにしてもいいということで、Fクラスに負けのペナルティは課されなかった
Aクラスにも同じように言ったようであった
坂本はそれが見下されたように思えて仕方がなく腹が立ち、机・・・・段ボールを蹴り飛ばした
土屋「・・・坂本
あいつの点数を見たか?」
坂本「あぁ、総合が8000点オーバーだったな」
島田「あんなのAクラスの代表を軽く超えてるじゃない・・
あれで代表じゃないんでしょ
Sクラスの代表はどんなバケモノなんだろう」
坂本「いや、こんなことを考えていてもしょうがねぇ
情報収集はムッツリーニに任せるとして、今は点数の補点を素直に受けよう」
そこにいつの間にかあらわれていた鉄人にFクラスの全員が補習室に連れて行かれた
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