黒蝕の陰、天廻の陽
アルセルタス、突撃!
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填してしゃがんだ。
「うおお…暴れる!」
懸命に体を振ってダイラスを振り落とそうとするアルセルタス。
負けじとしがみつくダイラス。
暴れに暴れて疲れたのか、アルセルタスは少し動きを止めた。
「今か!」
腰に差している剥ぎ取りナイフを取り出し、アルセルタスの背中を斬り始めた。
「うおおおおおおおおお!!」
アルセルタスの背中を滅多切りに切りまくるダイラス。
ある程度力が戻ったのか再度振り落としを試みるアルセルタスだが
「ぐぬおおおおおおお!」
お構いナシに背中を切り刻むダイラス。そして
「これでどうだぁ!」
ダイラスはトドメと言わんばかりにアルセルタスの背中をかっ裂いた。
ダメージに耐え切れずアルセルタスはその場にダウン。
「今です!畳み掛けましょう!」
片手剣の飛び込み斬りから十字斬り、そして水平斬りから斬り上げへのコンボに
アルマの強撃矢が合いの手を撃ち
「フン!でい!そりゃぁあ!」
ハンマーの三連撃で出来た回転のパワーを溜めこむスキを
「―ッ!」
ヘヴィボウガンの弾丸が埋め、
「こいつで…シメだァ!」
渾身の一撃をアルセルタスの頭部にたたきつけた。
この渾身の一撃を受けてひっくり返り、足をピクつかせながらアルセルタスは息の根を止めた。
「ふぅ、どうにか全員無傷で終わりましたね。」
「貴方の分析力とダイラスの判断力のおかげね。」
アルマは弓を背中にしまい、腕を組んで微笑んだ。
「ガンナーのお二人の支援で大きなスキを晒すこともなく終われたんです。今回はお互いを褒め合いましょう。」
「そうね…。そのアルセルタスからは分かることあるかしら?アナタ。」
剥ぎ取りナイフを使って甲殻の一部を削ぎ落とし、何かを調べるアルフレッド。
「あ、分かることで思い出した!」
ダイラスはふと何かを思い出してポーチに手を伸ばし
「アル!どっかのエリアでこんなモン拾ったんだ!何かの手がかりになればいいんだけど。」
エリア四で拾い空き瓶に詰めたあの臭い液体をアルフレッドに差し出した。
「これは…何かのエキスかな。…ん?」
アルフレッドが倒した標的の何かに気づく。
「尻尾の先から出ているこれは…このビンの中に入っているエキスと同じ…?」
剥ぎ取りナイフでアルセルタスの尻尾の先から分泌しているエキスをすくい、匂いを嗅ぐ。
「うーん…刺激臭はしないけど少し甘い匂いがするかなぁ?こっちのエキスは…」
とビンを空け、匂いを嗅いだ。
「うわっ、臭い!…でもこれでハッキリした。」
「何だ、何か分かったのか?アル!」
ダイラスやアルマが少し寄る。
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