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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第七十幕 「貴方を振り向かせたくて・前編」
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いような気がする。
「おのれあの鈍感超人めぇ・・・今日という今日は私の怒りを思い知らせてやるわッ!!」
「・・・どうやってだ?」
「ふっふっふっ・・・実はこんなこともあろうかと佐藤さんに一夏への仕返しプランを練ってもらっていたのよ!コイツを使ってあの馬鹿に乙女の鉄槌を下ぁーす!!!」
ぱんぱかぱーん!と鈴が懐から取り出したのはホチキスで留められた手作り感あふれる数枚のプリント。表紙にはでかでかと「大丈夫!佐藤さんの企画だよ!」と書かれており、何故か本人のサインと印鑑まで押してある。それは紛れもなくあの奇才・佐藤さんが立てたプランに相違なかった。
戦慄が走る。知らず知らずのうちに二人は生唾を飲み込む。タッグトーナメントで散々自分たちを弄んだ“あの”佐藤さんが考え出したプランである。想像以上にヤバい代物を持ち出したことからも鈴の本気加減が伺える。
「佐藤さんのプラン・・・だと・・・」
「鈴、お前今回は本気も本気なようだな・・・!同じ釜の飯を食べたよしみだ・・・よし、その作戦私も参加させてもらおう!」
「本当、ラウラ!?現役軍人のアンタが手伝ってくれるなら本当に心強いわ・・・!!」
「私も微力ながら力を貸そう。幼馴染の将来が不安になってきたしな」
「箒・・・!!こんなアタシに力を貸してくれる人間が二人もいるなんて、アタシこの時代に生まれてきてよかった!!」
ひしっ!と二人を抱きしめる鈴。傍から見たら出来の悪い寸劇にしか見えないが本人達は至って真面目である。かくして鈍感男に鉄槌を下し、尚且つデートまで持ち込むためのプラン書のページを、3人は開いた。
= = =
「こ、これは・・・!織斑とデッケンの学園内の立場、学生の心理の3つを重ねた絶妙な一手だ・・・!」
「それでいて表向きの目的は理に叶っている。デートの件もより広い範囲でカバーできるぞ」
「いける!これならいけるわよ〜!!」
「・・・何やってんだあいつら?シャルは何か知ってるか?」
「さあ?でもなんだか楽しそうだね」
食道の片隅で「おお!」だの「ああ!」だのよく分からない感嘆詞を上げ続ける3人のテンションは河原でエロ本を発見した中学生男子みたいで非常に間抜けだった、と後にジョウは語る。
何はともあれ3人はその後すぐにプランを実行する。作戦名は―――『BHM団』。その意味を知る者は作戦立案者の佐藤さんしかいない。
= = =
その日、一団はいつものようにベル君と仲良くなるための作戦会議を開き、猛烈に脱線しながらも取り敢えず策を練り、実行メンバーを選抜して作戦を決行するために動き出していた。
ベルとも会メンバーの一人が写真部の部長であり、かつて副部長のやらかした大ヘマ(※第十九幕参照)のお詫びに
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