第三十一話
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、その他もろもろ学術的なものまで頭に浮かんできて・・・
「では、この植物を枯らせてみて下さい。学校のイメージを持ちながら」
「学校?なんでまた・・・」
文句を言いつつも目を瞑り、学校を上から見たような図を一緒にイメージしながら、植物が枯れるよう権能を操作する。
でも、近くにある植物が枯れるだけじゃあ・・・
「あ、もしもし書記さんですか?急に電話してくるなんて何が・・・え?目の前である一種類の雑草が全部枯れた?そんなはずないでしょう。ちょっと副会長に変わってもらえますか?」
思いっきり枯れまくってた。
しかも、ある一個の種類だけって・・・もしかしなくても、今イメージしてたヤツじゃあ・・・
「あ、もしもし副会長さんですか?スイマセンが、記憶を消しといてください。はい。会計さんの権能です。では、よろしくお願いします」
会長はそう言って電話を切った。
「分かりましたか?その大口真神から簒奪した権能は、この学校にある先ほどの雑草を、全て枯らしました。これはまだ推測の域を出ませんが、恐らく地球全体をイメージすれば、世界から完全に消し去ることも出来たでしょう」
「マジか・・・」
ってことは、俺が地球全体をイメージしながら全ての植物を枯らせたら・・・考えたくも無い。
「ついでに言っておきますと、もう既に抜いたものも枯れたそうですので、収穫した野菜などにも効果は出るかと」
「つまり・・・どういうことです?」
「この地球上の植物の命は、全て貴方の手の中です。生かすも殺すも、成長させるも貴方次第」
うっわー・・・確かにこれも、かなり危険な権能だ。世界を脅かせるわ。
いや、でも・・・成長させることも出来るんだし、そう見れば、きっと・・・
「そしてこれも推測でしかありませんが、もしその植物を成長させようと全力を出せば、あたり一帯の植物の栄養を奪って成長するでしょうね。あ、でも。加減さえ考えれば大丈夫そうです」
「そうですか・・・ありがとうございます」
会長は天啓をかなり低い確率ながら得られる。
可能性は・・・あるんだろうな・・・
「ま、今役立ってますし、気にしなくていいですよね」
「はい、大丈夫です。今なら副会長さんが記憶操作をしてくれていますし、一気に学校中の雑草を枯らしてしまいましょう」
と、そんな感じで学校中の雑草を枯らした。
さて、家に帰って旅行の準備をしないと。
◇◆◇◆◇
「ふぅ・・・ようやくインドに着いたな」
「もう飛行機とか時差ボケにもなれたよね〜。マー姉はまだ慣れない?」
「うん。立夏や武双お兄様と違って、まだあんまり飛行機には乗ってないから」
そう言いながら、マリーは自分に治癒の術を少し変えた
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