暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
それは笑いじゃ済まされないエマージェンシー
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ェイッ!!」

(聞いちゃいない。というか私の顔と声でそんな変な叫びはやめてくれよ)

どうする。沈めるのは簡単だが、あれは私の体だ。これ以上の自傷行為など働きたくないしな。ならば・・・。

「はぁ、仕方ない。まずはお前のふざけた幻想(もうそう)をぶち殺すっ!!」

この後、バインドと当て身で私の体(ヴァイス)には気を失ってもらった。自分自身を相手にすることになるとは。本当に最悪だよ、まったく。

†††Sideルシリオン⇒フェイト†††

ティアナの姿をしたキャロから全て聞いた。精神の入れ替わり。何故こうなったかの原因は未だに不明。

「じゃあさっきのルシルはヴァイス陸曹で、エリオがルシルだったってこと・・・か」

「はい、そうなんです」

それならさっきの2人のやり取りも理解できる。よかった。エリオが反抗期じゃなくて。いつかは来るんだろうけど、心の準備がほしいよ。

「それでみんなはどうしてるの?」

「えっと、精神が入れ替わってもデスクワークには影響が出ないので、解決するまではデスクワークになっています」

「そっか。それじゃあ私も仕事しないと・・・」

それから六課を見て回ってみると、確かに違和感がある。本来その席に座る隊員が別の隊員になっていたり。

「あ、フェイトさん。おかえりなさい!」

ヴァイス陸曹の外見と声でエリオ口調。正直少し引いたりもした。でも私的に一番すごかったことは・・・

「あ、フェイトさん。おかえりなさいですー!」

「っ!!」

シグナムのリイン口調だ。ティアナ(キャロ)から事前に聞いていたけど、これは・・・。だってあのシグナムが、あのシグナムが・・・可愛い口調・・・ニッコニコ、プフッ。

「どうしたですかー?」

円いトレイを胸に抱えてニコニコしながらお茶くみするシグナム(リイン)

「・・・な、なんでもないよ」

もうやめてリイン。それ以上はさすがの私でも声に出して笑ってしまいそう。

「別に笑ってもいいんだぞ、テスタロッサ」

いきなり背後から声をかけられた。ティアナ(キャロ)の話だと、シグナムはなのはの体に入ってるということだ。案の定、私の背後に立つのは、なのは――の体に入ったシグナムだ。ぶすっとして、かなり不機嫌かつ疲れ切った顔をしている。普段のなのはと比べるまでもなく違和感がある。

「いえ、可笑しなことなんて何もないですよ、なのは(シグナム)副隊長」

「ならば口元が笑みに歪んでいるのは何故だろうな?」

「あー・・・その・・・」

結局その日1日、恥じらうなのは(シグナム)と、シグナム(リイン)の可愛らしい行動に笑いを抑えるのに精いっぱいだった。

†††Sideフェイト⇒はやて
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