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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
それは笑いじゃ済まされないエマージェンシー
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シ、シグナムが、ですー、とかって似合わな――プッ、あははは!!」
「ちょっとヴィータ! 私の身体でそんな、ちょっ、やめてよ!」
お腹を押さえて床に蹲っては転げ回る大爆笑の
シャル
(
ヴィータ
)
ちゃん。それを必死に止めようとする
キャロ
(
シャル
)
ちゃん。もうメチャクチャだよ・・・。
『その、なんだ。シグナムには同情しよう』
それからみんなと今日の仕事に関しての話し合いが始まって、最終的にはいつも通りに仕事するとなった。原因についてのことも話し合ったけど、結局は不明だった。
「だから私が犯人じゃないってば!!」
キャロ
(
シャル
)
ちゃんの絶叫が寮に木霊した。
†††Sideなのは⇒ルシリオン†††
エリオの体とはいえ中身が私である以上、管理局員ではない私はデスクワークが出来ない。そのため、この入れ替わりの解決法に思案する時間を与えてもらった。
「それにしてもどうなっているんだ・・・?」
精神が入れ替わる。明らかに魔術に近い現象だ。転換術式、それも精神転換となるとスヴァルトアールヴヘイムの専売特許術式だ。そんなものが扱える人間なんてこの現代にいるわけもない。唯一の例外である私とシャル。“英知の書庫アルヴィト”に一応登録されているが、使用不可の術式のひとつだ。だからシャルが扱える術式じゃない。
「なら原因はなんだ・・・?」
「エリ・・・じゃなくて、ルシルさん!」
ティアナ
(
キャロ
)
が慌てた様子で駆け寄ってくる。早速何かしらの問題が発生か、と身構える。
「どうかしたのか
ティアナ
(
キャロ
)
?」
思案に耽っていた顔を上げて見ると、「あぅ」彼女の顔が真っ赤になった。
(あー、そうだった。キャロはエリオのことを・・・)
何て微笑ましいことだろう。エリオとキャロにはこれからも仲良く、そして幸せになってほしいものだな。まぁ結構先な話だろうが。
「それで? 何かあったのか?」
「あ、はいっ。ヴァ、ヴァイス陸曹が・・・!」
(ヴァイス? ということは私の身体で何かやったな)
ティアナ
(
キャロ
)
に案内され、たどり着いた場所で見たもののは・・・
「フェイト、これから俺――じゃなかった、私とデートでもどうだ?」
「え? ええっ!? あぅ・・・その・・・急にそんなこと・・・」
いつの間にか本局から帰って来ていたフェイトを口説くのは
私の体
(
ヴァイス
)
だ。顔を近付けられている所為か、フェイトの顔がそれは真っ赤だ。っていうかよ、ヴァイス・・・
「何やっているんだお前はぁぁぁぁーーーーーッッ!!」
自分の体と言うのを度外視し、全力の飛び蹴りを食らわす。なのは達に鍛えられたエリオの一撃は、それはもう強力の一言だった。
「ぐほぉっ!?」
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