暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
それは笑いじゃ済まされないエマージェンシー
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はやて》の襟首を掴んで思いっ切り揺すり始めた。
「ちょ、落ち着こなヴィータ・・・! 私や私、はやてや!」
「はっ!? え、はやて!? な、なんで!?」
慌てて手を離してパニくる
私の体
(
ヴィータ
)
。こんな私見たくなかった(泣)。それから、この騒ぎを聞きつけて他の扉が次々と開いていく。
「っ!? わ、わたしがいます!」
「どうしたのぉ、ティアぁ?」
私を指差して驚いているのはティアナ。だけどさっきの言葉だと
キャロ
(
わたし
)
を指差して「わたしがいます」なんだから、あのティアナの体に入っているのはきっとキャロなんだろう。やばい。ホントにややこしくなってきた。
「え!? 私がもう1人!?」
「わぁ!? リインの身体がシグナムになってるです!」
「一体どうなっている!?」
ザ・カオスな状況。一体私たちに何が起こってるんだろう・・・。
「・・・・・」
私じゃ解決できそうもない。仕方ない、ルシルに相談しよう。
†††Sideシャルロッテ⇒なのは†††
どういうわけか他の人との精神が入れ替わるという漫画みたいな状況に陥った。入れ替わりが起きているのは私、シャルちゃん、はやてちゃん、ヴィータちゃん、シグナムさん、リイン、ティアナ、キャロ。そして他の女性隊員の合わせて18人。ちなみに私ははやてちゃんの体になっている。
「正直、私にも何でこうなったか解らない。だからルシルを呼ぼうと思うんだけど」
キャロの中に入っているシャルちゃんの提案。私たちもこのままだと仕事が出来ないから、それに賛成することにした。
「ルシル、悪いんだけど、女子エリアまで来てくれる?」
六課の職員寮は、エントランスや各階共同ロビーを中央として、男女別に左右に伸びている構造だ。
「ルシル? ちょっと、寝てないで早く来てってば」
(うわぁ、ごめんルシル君)
サウンドオンリーと出ているモニターに向かって、シャルちゃんが何度もルシル君を起こそうとする。心の中でルシル君に謝りつつ、声が返って来るのを待っていると、『さっきから何すか・・・?』眠いのに無理やり起こされて不機嫌です的な声色がモニターから流れる。
(あれ? ルシル君ってこんな口調だったっけ?)
「なんや嫌な予感がするなぁ」
ヴィータ
(
はやて
)
ちゃんが横でそう呟いた。それには私も同感。今の口調はルシル君じゃなくて、「・・・もしかして・・・ヴァイス?」そう、ヴァイス君だ。
『・・・おいおいキャロ、一応俺は上官だぜ? ちょっとそれはいただけね――』
「チッ」
あ、
キャロ
(
シャル
)
ちゃんが一方的に通信を切っちゃった。というか、キャロの体で舌打ちなんかしないでシャルちゃん。怖いから。
「・・・最悪。
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