暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
それは笑いじゃ済まされないエマージェンシー
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の体《リイン》がヴィータ(わたし)の視線に気付き首を傾げた。それだけで心に軋みが。女装も大概嫌だったが、口調ひとつで女装以上に傷つくのが判った。

「仕方ない。リイン、今から私の言う通りにしてくれ」

「あ、はいです」

私の真剣な表情からかメンバー全員が息を飲むのが判る。

「目を閉じ、そうだな・・・リンカーコアをイメージ」

「はいです」

「・・・すまん、これからは首肯で頼む。私の心が修復不可能にまで折られそうだ」

そうお願いするとリインは小さく首肯。それでも結構な精神的ダメージが。

「次に、そのリンカーコアに3つの円環をイメージ。次にその円環をゆっくり回し、次第に回転速度を上げていってくれ」

すると私の体の魔力炉(システム)が稼働し、魔力が生成され始める。これで第一段階。これで私の魔術や魔法の使用出来る一歩手前となる。だが今回は固有魔術ではなく複製術式の使用だ。ここからは魔術師たる私の秘奥、創世結界のひとつ“アルヴィト”の使用へと移る。

「大きな鉄扉をイメージ。リインの好きなイメージで良い。解錠してくれ」

「・・・・っ!?」

私の体(リイン)のその表情から繋がったとみていいな。

「リイン、おそらく君の視界にはさらに4つの扉があるはずだ。その内のひとつに木製の扉がある。違うか?」

「ルシルさんの言う通り、木で出来た扉があるです」

頷くということを忘れてしまったのか、私の体(リイン)が声に出して肯定した。もうどうでもいいか。そこはもう諦めよう。

「そこに入ってくれ」

「・・・わわっ、すごいですー!!」

リインの精神が“アルヴィト”に入った。ならばあとは、「よし。リイン、続唱してくれ。我が手に携えしは確かなる幻想」そう指示する。

「わ、我が手に携えしは確かなる幻想・・・っ!?」

「「「「「「っ!?」」」」」」

どういうわけか現実と“アルヴィト”が繋がってしまったようで、私を含めたメンバー全員の頭上からものすごい数の書物が落ちてきた。

†††Sideルシリオン⇒シャルロッテ†††

「う・・・う〜ん・・・痛ったぁ・・・」

いきなり影が差したと思ったら、頭上からとんでもない数の本が落ちてきた。そして気が付いたら本の山に生き埋め状態。もしかしてヴィータ(ルシル)ルシル(リイン)がミスった?そんなことを考えていると・・・

?〜?〜?〜?〜?〜?〜

(何この音・・・?)

どこからかオルゴールの音色が流れて来ていた。本の山から抜け出して、音の出所を探るために辺りを見回す。

「・・・うわ」

するとみんなが本に埋もれていることが判った。そしてもう1つ判った。判ってしまった。

「この音色が・・・精
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