暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
海上隔離施設の乙女(笑)たち 〜Leviathan’s diary〜
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170度のオーブンで15分。

――出来は完璧だな――

――ルーテシアの・・・型抜きが可愛い――

――ありがとう、レヴィ――

姉妹たちより早くに完成。クッキーの出来は満足のいくものだ。いろんな形をした香ばしい匂いがするクッキーを見た。

――ぐああ、失敗だぁ!――

――真っ黒ですね、チョコクッキーだけに――

――上手くもなんともねぇよ――

――何が美味いんスか?――

――ちゃんとオーブン見とけよなぁ――

焦げ臭い。向こうはいろいろと苦戦しているみたい。もう一度作り直そうとしている姉妹たち。

――・・・そうだ。ルーテシア・・・アギト、耳を貸して・・・――

時間が余りそうだったから、とある事をルーテシアとアギトに提案してみた――

――お、そうだな。あたしは賛成だ――

――わたしも――

わたし達はギンガに材料を貰ってもう一度クッキーを作ることにした。それは感謝の意味を込めて作るクッキー。

――後日
機動六課の人たちにクッキーを渡した。みんなからのクッキーの評判はすごく良かった。だけど・・・

――ぐぼぉっ!? レヴィヤ・・・タン・・・・な・・・ぜ・・・だ・・・?――

ルシリオンに渡ったクッキーには姉妹たちの失敗作が紛れていたらしく、それを食べたルシリオンが悲しいことになったって後で聞いた。いろいろとごめんなさい。そしてありがとう、ルシリオン。


制限された空間だけの生活だったけど、すごく楽しい日々だった。ルーテシアが居て、アギトが居て、姉妹たちも居て、友達も出来た。
わたしは本当に幸せだった。だから、この時間をくれてありがとう、ルシリオン、シャルロッテ。


――4月12日 曇りのち雷雨

そう。やっぱりあなたは諦めずに動くのですね、“主”。
でも、好きにはさせない。この世界は必ず守ってみせる。
この今日と言う運命の日を、ルシリオンとシャルロッテは必ず乗り越える。
それは絶対。だから、諦めて消えてください、―――――――様。

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