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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
海上隔離施設の乙女(笑)たち 〜Leviathan’s diary〜
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。
――ルーテシア、あなたのお母さん、メガーヌさんが目を覚ましたよ――
シャルロッテが来たのは、これを伝えるためだった。もちろんあとで管理局の人から聞くのかもしれないけど、出来るだけ早く知らせてあげたかったとのこと。
聞けば、ルシリオンが特例として治療に参加したらしい。ルシリオンには次々と恩が出来る。契約を終えてこの世界からいなくなるまでに、この恩を返しておきたい。
シャルロッテは目的を終えて、姉妹の面会へと向かった。姉妹は少しずつだけど、シャルロッテと打ち解けている。
やっぱりシャルロッテは“界律の守護神テスタメント”の時と違って、今は面白い人だった。
――良かったね・・・ルーテシア――
うん。
ルーテシアの表情にあまり変化はない。だけど、やっぱり嬉しそう。手を取り合って、外を眺める。これからもずっとルーテシアと一緒にいられますように。
――○月×日 晴れ
自由時間。このときだけはある程度の行動は許される。
ゆったり寛ぐチンクがコーヒーを飲んでいる。
ここ海上隔離施設は収容所と言うよりは、更生施設に近い。
だからそういうことは制限されない。一応限度はあるけど・・・。
――それはある暑い夏の日・・・だったっスよ――
チンクの側でそう語り出したウェンディ。それに耳を傾けるのは他の姉妹たちだ。
――ある少年が喉の渇きを覚えてキッチンへと行くと、そこには冷えた一杯のアイスコーヒーがあったっス――
チンクもアイスじゃないホットコーヒーを飲みながら聞き耳を立てている。
――その少年はラッキーと思って、そのコップを手に取って一気飲みしたっス。そして飲み干した少年は夏と言う暑さを忘れるほど背筋が凍ったっスよ・・・――
ウェンディは微笑を浮かべて、話を続けていく。正直嫌な予感しかしないけど、先が気になるから黙って聞く。
――少年の視線はコップの中にくぎ付け。そこから視線を離したくても離せないっス。自分が犯した恐ろしい行為に、凍ってしまったっスからね〜――
うんうんと頷いて焦らす。その先の事が気になるのか、ノーヴェが先を促す。
――んだよ。何があったんだよ。誰か上の偉いやつのだったのか?――
――ふふん、実はそのコップの中には・・・――
たくさん溜めたあと・・・
――・・・・・一匹の黒いゴキ○リが死んでいたっスよ――
――ごぶぁっ!?――
――っ!? チンク姉ぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!――
ウェンディから語られた最悪な話に、チンクがコーヒーを盛大に吹いた。それを間近で見ていたノーヴェが叫ぶ。
――げほっげほっ・・・ウェンディ・・・お前は・・・! 危うく鼻からも出すところだったではないか・・・!――
チンクの目が怖い。でも気持
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