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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第286話】
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だろうか?

 そんな心配をしてると、楯無さんが――。


「ヒルト君。 心配する気持ちも分からなくは無いけど、二人は代表候補生よ。 それに、美冬ちゃんは貴方の妹何だし、信用してあげなさい」

「……そうですね。 二人ならそれぐらい分かってる筈ですからね」


 そう楯無さんに告げると、満面の笑みを浮かべて頷く。

 それを見ていたラウラは、ムスッと不機嫌そうな表情をしながら俺の腕を取り、絡ませてきた。

 そんなラウラを見た次の瞬間、オープン・チャネル通信が開く。


『準備できました。 美冬、始めよう?』

『了解〜。 お兄ちゃん、ラウラとイチャイチャばかりしてないでちゃんと見ててよねッ!? ふんッ』


 そんな通信で一斉にセシリアと鈴音が振り向く――。


「……あらあらヒルトさん? ラウラさんばかりズルいですわよ? ……せっかくですから、わたくしも腕を取らせてもらいますわね」


 そう言ってするりと腕を絡ませるセシリアは、明らかにわざと胸を押し付けてくる――と。


「あ、あんたねぇ……デレデレし過ぎッ!」

「で、デレデレしてないって!」

「うふふ。 仲が良いのは分かったから、そろそろ二人は始めてくれるかな?」


 楯無さんは鈴音をたしなめると、美冬とシャルの二人に合図を出す。

 鈴音自身は俺の状態が面白くないのか、ジト目で俺を見てきた。

 ……何で鈴音も俺をそんな風に見るんだよ。

 ……マジで気になる相手って俺だったりして――なんてな。

 まずあり得ないと結論つけると、俺は視線を二人に移す。

 既に村雲とリヴァイヴ・カスタムUが向かい合い、互いに銃を相手に向けていた。

 そして、ゆっくりと右方向へと二機は動き出し、背中を壁に向けたまま円軌道を描いていった――。


『シャル、準備はどう?』

『大丈夫、僕ならいつでも準備はOKだよ』


 通信が飛び交い、それと同時に更に加速していく二人――そして、一定速度に達したその時、互いの砲口が火を噴いた。

 お互いに円運動を続け、不定期な加速を行いつつ、互いに撃ち合った射撃を回避し、撃ち返し、減速することなく更に加速し続け、円軌道を早めていく。


『やるじゃん。 ……流石だね、シャル』

『美冬こそ。 よくぶれないね? 軌道制御大変でしょ?』


 まるで二人は戯れる様に撃ち合い、射撃は苛烈さだけが増していく――と、一夏が。


「これは……」

「……まあ見りゃあ分かるが、射撃とマニュアル機体制御、他にも軌道制御や不定期加速の為のステータス確認、他にも色々な事を同時に行ってるんだな、これが」


 そう俺が説明すると、一夏の隣の篠
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