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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第45話 バカンス(前編)
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る。
「誰か、俺の前を照らしてくれ!!」
そんな声に直ぐに反応したライと夜美は言葉通り、俺の目の前を照らしてくれた。
「なっ!?」
目の前に居たのは巨大なエイの様な魚。目が大きく口が人を食べれる程大きく歯が鋭い。見た目で3m以上と予測できた。
そんな巨大エイもどきの魚が猛スピードで俺に向かって来ていた。
「ちっ!?」
丸呑みしようと口を開け、襲い掛かってくるエイに剣を向けた。
(魔法は使えない。あのスピードで突っ込んでくるエイを仕留められるか………?)
そんな考える暇も与えぬまま、エイは俺に襲い掛かった。
「神速!!」
視界は変わり、世界がモノクロでスローモーションへと変わった。
「よし、これで………!!」
頭の痛みに耐えながらエイの軌道から離れ、難を逃れる。
「あれは………!!」
神速を切ると同時に見えたあの赤い宝石。
「レリック………!!だけどあんな風に生物と同化するなんて………」
エイの頭に赤い宝石が埋め込まれていた。
本当にそれがレリックかどうか怪しいが、見つけた以上見過ごせないだろう。
「どうするか………」
俺の後ろに隠れている3人が一生懸命照らして探すがエイは写っても直ぐに逃げるため位置を特定する事は出来なかった。
「だが直ぐに襲い掛からないのは俺達に警戒してか?」
相手にとっては狙った獲物がいつの間にか違う所にいると不思議がっているのだろう。
だがその間はこっちにとって都合が良かった。
「この暗闇で高速で動く奴を捕えるには………やはりこれしかないか」
神速の影響で頭が痛い状況でこの手は使いたくないが、これしか方法が無い。
「皆、聞いてくれ。奴の頭にレリックらしき赤い宝石を発見した」
「えっ!?あの大きな魚に!?」
「どうするんですかレイ!?」
「アイツも一緒に転移で上に戻る。だからお前達も決して俺から離れるなよ?」
「しかしあのスピードだぞ!?どうするつもりだ!!」
「神速を使い、アイツと触れたと同時に転移する。かなり緊迫した状況だろうから絶対に離れないでくれよ?」
「わ、分かった!!」
「レイも無茶はしないで下さい!!」
「しかし………奴は来るか?」
「来るさ!!奴だって獲物を逃がして悔しい筈だ。絶対に今度こそと突っ込んでくる!!」
そう予測し、奴が来るのを待つ。
この作戦は俺の方に襲い掛かって来た瞬間に神速で視界を変更し、3人と離れない様に触れて転移する事が確定条件だ。
なので俺も3人がちゃんと触れている事を把握して跳ばなくてはならない。
更に3人には言ってなかったが、神速を発動した状態で転移はまだ一度もした事が無い。どちらも頭を使うのでどの位負担になるのか俺自身把
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