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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第45話 バカンス(前編)
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うより動物を元にした妖怪の方が多い。海も同じだろう。
しかし星にとってはかなり有効で凄い青い顔をしてぶるぶる震えている。
「さて、この世界の海には一体何がいるのかな………?」
「レイーーー!!!」
とこんな感じでライが脅した星で俺から離れられなくなってしまったのである。
当然その後にネタ晴らししたが、それでも一度意識してしまうと中々忘れられないのが人である。
流石に逃げる様な事は言わなくなったが、それでも怖いのか俺の近くを離れずにいる。
「むぅ………自業自得とはいえ、星ばっかりずるい………」
「まあ仕方がなかろう。誰しも苦手なものはある」
少々不満気なライを夜美に任せ、出来るだけ皆近くに固まりゆっくり深海へと潜っていく。
「ダイバージャケットに何か変化があったら教えてくれ。本当に不味い状況になったら一気に転移する」
「了解〜」
「了解だ」
「了解です………」
もう視界もすっかり暗闇になりライトをそれぞれつける。
「ひっ!?」
「うおっ!?」
すると丁度俺と星の目の前に顔程の大きな魚の目があった。やはりその体は歪で、顔が7割、体が3割とかなりアンバランスな形だった。
「うわっ!?何あの魚!キモイ!!」
失礼な事を言うなと言いたい所だが、ライの言う通り皆かなり歪だ。
「大きい魚もいる。………あの長い壁は魚ではないか?」
「………確かに。クジラほどではないけど人を普通に丸呑み出来そうな大きさだな………」
長い壁に見えたその場所に光を当ててよく見てみるとどうも鱗の様に見える。
「皆、出来るだけ魚達を刺激しないようにしよう。会話も小さい声で、ライトも直接は当てない様にな」
「うん………」
「分かった………」
「はい………」
俺は3人の返事を聞き、更に深くに潜っていくのだった………
「ん?あれは………」
それは潜り始めて30分経った頃だ。未だに海底までは光を当てても見えず、果てしなく暗闇に小さな光の道を作っているような状況である。
そんな中、視界の前を照らしていると赤い光が見えたのに気が付いた。
「動いている」
それは光に照らした後、直ぐに暗闇の中へ移動した。
「星、ライ、夜美、急いで俺に掴まれ!ここに何か居る………」
俺の指示を聞いた3人はすぐさま、俺の背中に来て、それぞれ触れた。
「これで転移は出来るな。………さて、あれは一体………」
そんな事を思っていると静かだった水中に大きな流れが現れた。
「!?来るか!!」
ライトを口にくわえ、刀を抜刀す
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