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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第45話 バカンス(前編)
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「な、何よ………」
「いやぁ………ティアが乙女の顔してるから可愛くて………」
「スバル!!」
「青春してるわね………」
そんな2人の様子を見て呟く加奈。
「大悟さんは今日は?」
「見に来るとは言ってたけど流石に泳ぐのはね………」
「そんなに治りが遅いんですか?」
「普通に生活する分には問題無いわ。ただ力を入れたり、水に入れたりすると痛むみたいね。特に海水は拷問みないたものよ」
「そうですか………」
残念そう呟くギンガ。
「何?ギンガもしかして桐谷から大悟狙いに変更?」
「ちっ、違います!!」
「もはや桐谷狙いなのは隠す気は無いのね」
「あっ………」
失言で顔を真っ赤にするギンガを加奈はニヤニヤしながら見ていた。
「いいわね………これぞ夏が来たって感じ!」
「加奈、おばさんっぽいよ」
「えっ!?」
後ろからいきなり声を掛けられ、振り向くとそこに大悟がいた。
「だ、大悟さん!?もしかして話聞いてました………?」
「話?加奈のおばさん発言の事?」
「誰がおばさんですって………?」
「加奈、いふぁいいふぁい………」
頬を思いっきり引っ張られ、涙目で訴える大悟。
「大体来たら連絡しなさいって言ったわよね?」
「着いてすぐに加奈の姿が見えたんだから連絡するよりも早いと思ったんだよ………」
「だったらわざわざ近くに忍び寄って声をかける必要ないじゃない」
「いや、ちょっとしたいたずら心で………痛い、痛いって加奈〜!!」
再び頬を引っ張られ、痛がる大悟。
「本当に仲が良いんですね」
「でもこいつ最近モテモテだからいつ浮気しないか分からないんだけどね」
「浮気なんてしないって………」
赤く腫れた頬をさすりながらそう訴える大悟。
「でも入院中もナースさんとハーレムな楽しい入院生活を送っていたじゃない!!」
「そんなの俺は頼んでないって!」
「だけどかなり近い距離でお世話してもらってたじゃない。エミリーさん、巨乳ですもんね〜」
「あれだっていいですって言ってるのにやってきたんだ。決して邪な思いはなかった!」
「そうかしらね?私からは谷間を覗き込んでいたような気がしたけど?」
「違うって!!」
「あの………」
ギャーギャー痴話喧嘩を始める2人。そんな中ギンガは1人蚊帳の外だった…………
「うわぁ………」
「綺麗………」
「素晴らしい………」
3人を含め俺も海を一望して固まってしまった。
海を一望出来る崖の上から見る海の景色は、修学旅行の行った沖縄の海よりも綺麗でまさに宝石のように輝いている。
「確かに綺麗だけど、でかいだけのしょっぱい水たまりの何がいいのかしら………?」
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