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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第45話 バカンス(前編)
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握していないのだ。

「普通にアイツを無視してほおっておけば良いんだろうけど、見つけた以上そういうわけにもいかないよな………」

そう自分に言い聞かせ覚悟を決める。最悪4人で逃げる事もちゃんと考えておかなければならない。

「さあ………来い!!」

奴にも譲れないプライドがあるのか、全く先ほどと同じ様に俺の正面から向かって来た。

「よし、行くぞ3人共!!」

俺に向かって大きな口を開けた瞬間、神速を発動。世界がモノクロへと変わり、エイの動きもスローモーションとなる。
それと同時にエイに触れ、

「行くぞ………ジャンプ!!」

そのまま上へとジャンプした………















「あれ?ここは………」
「上が見える。………って事は海底から上がって来た様ですね」
「見ろ、エイが………」

明るい場所に出たのでエイの姿がはっきりと見えたがその姿はやはり異質で、姿はエイを大きくした姿に近いのだが、その体の色や模様が異質だった。

「うわぁ………凄い色………黒っぽいのに斑点がぽつぽつとあってなんか気持ち悪い………」
「だがそれでも普通のエイとあまり変わりは無いみたいだな」
「見て下さい!あの頭の部分についている赤い宝石」

そう言って星の指を指した方向を見るとそこには確かに赤い宝石が付いていた。

「何か弱ってるね」
「光が苦手なのだろう。いつもは海の底に生息しているのだからな」
「そっか。………なら」

そう言ってライは近づき、赤い宝石を掴む。

「えっ、ちょっとライ………?」

星がライの行動に不安を感じ、声をかけたが………

「エイ!!」

ライはそのまま赤い宝石を引っ張って取ってしまった。

「ライ!!」
「大丈夫だよ夜美。ほら!」

そう言って手に持った赤い宝石を見せるライ。

「分かったからこっちに来て下さい。………ってあれ?レイはどうしました?」
「そう言えば………レイどこだ?」

零治が居ない事に気が付いた3人は周辺を見渡してみる。

「レイは………居た!!」

零治を見つけたのは2人よりも少し離れていたライだった。
零治は海の中を静かに漂っている。

「レイ、終わったよ!………レイ?」

声を掛けているのに反応が無い事におかしいと思ったライは直ぐ近くまで近づいた。

「!!星、夜美来て!!!」

慌てた大きな声で呼ばれた2人はもうスピードでライの所に向かった。

「レイ、レイ!!しっかりしてレイ!!!」

呼ばれる零治だったがライの声に反応することは無かった………
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