暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
お得感の足りないシリアスセット(Sサイズ)
[7/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
な簡単に見つかるわけもなかった。だから「あはっ、そうだ。しりとりでいこう♪」そんな子供っぽいお手軽なお題を提案してみた。却下されるかな、と思って隣を歩くルシルを見上げる。

「・・・乗った」

ちょっと意外だった。だけどこの時に思い出すべきだった。ルシルがかつて呼ばれていた神器王や孤人戦争に並ぶ、普通じゃない3つ目の二つ名――移動図書館と呼ばれたほどの知識の集合体であることを。

「それじゃ最初は定番の、しりとりの“り”」

「リン酸三ナトリウム」

なんかすごい返しだ。

「無添加」

「過炭酸ナトリウム」

「無知」

「チオ硫酸ナトリウム」

ちょっと待って。なんか嫌な予感が・・・。

「む、む・・・無理」

「硫化水素ナトリウム」

「無許可」

「過塩素酸ナトリウム」

イライライライライラ。

「無気力」

「クロロ酢酸ナトリウム」

「む、無手」

「テトラフェニルホウ酸ナトリウム」

プッツン。

「うっっっっっっっざぁぁぁーーーーーーーッ!!!」

叫んだ。街中とかどうとか完全無視して全力で叫んだ。ていうか叫ばずにはいられない、こんちくしょぉぉぉッ。一斉に私とルシルに向けられる好奇の視線。ところどころから「痴話喧嘩?」とか聞こえるけど、今はそっちにツッコミを入れられるほど余裕はない。

「うざっ、うざい、うざすぎる! イジメだよね!? 今のって明らかにイジメだよね!?」

「は? しりとりだろ? なら繋がればいいじゃないか」

「だからってナトリウムって何さ! 強敵過ぎるよナトリウムの“ム”!! 地味だよ! 陰湿だよ! 泣けてくるよ!!」

息を切らしながらツッコむ。

「脳筋体育会系の君が私に勝てるわけがないだろう」

「うわっ、ムカつくぅ・・・!」

「はいはい。どちらにしても私の勝ちだ。交通費はシャル持ちな」

「っくぅぅ・・・・納得いかないよ・・・」

結局払いました。グスッ(泣)

†††Sideシャルロッテ⇒ルシリオン†††

海上隔離施設へと着き、私はレヴィヤタンとルーテシアとの面会。そしてシャルは戦闘機人たちと親しくなってしまっているため、そっちと談笑している。最初の方は相手にされていなかったが、ウェンディとセインの2人とは早くに打ち解け、そのまま他の連中とも仲良くなっていった。

「レヴィヤタン、身体の調子はどうだ? 何か不都合が起きているとかはないか?」

「うん、大丈夫。ありがとう、ルシリオン」

まずは恒例のレヴィヤタンを存在させ、ルーテシアと繋ぐ核・“生定の宝玉”の確認。随分と馴染んでいるため、もう定期的に出向く必要はないが、やはり気になってしまう。

(それにしてもレ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ