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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
お得感の足りないシリアスセット(Sサイズ)
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なのは、ヴィヴィオ」

でもルシル君がそう言うなら深くは訊かないでおこう。ルシル君もシャルちゃんも、何も間違ったことは言わないし、やらないから。

「うん。こちらこそお願いします」

「よろしくお願いします・・・?」

ルシル君が頭を下げるのに続いて私も頭を下げる。ヴィヴィオは何が何だか解らないといった風だけど、それでもルシル君に行儀よく頭を下げた。こうして私は正式にヴィヴィオの母親になって、ヴィヴィオは“高町ヴィヴィオ”になった。



・―・―・シャルシルの休暇・―・―・

†††Sideシャルロッテ†††

「へ? 私とルシルに休暇?」

「そや」

「はいです!」

終業となって寮へと帰ろうとした時、はやてとリインが私とルシルを止めて、そう伝えてきた。

「私たちに休暇なんて必要ないと思うが。毎日が休暇のようなものだし・・・」

「毎日って言うのは言い過ぎだけど、でもルシルの言う通りかも。私たちって単なる客人のような立場だしね」

日々お手伝いばかりやってる私とルシル。あとフォワードの自主練の仮想相手役。それ以外はのんびり過ごさせてもらってる。

「そうは言うてもちゃんと仕事もしてもらっとるし、それに今は正式に六課所属の魔導師やしな」

「「は?」」

そんなの聞いてない。六課所属、しかも正式に、なんて初耳だ。ルシルも同じだから抜けた声を出してしまっている。

「はやてちゃん、もしかしてお2人に言ってなかったですか?」

「・・・・。まあ、とにかく1日だけやけど休暇や。2人でゆっくりと休んできてなぁ」

あらら、忘れていたとは言わないわけか。でも私たちが知らない以上は忘れてたのは間違いない。しかも目も泳いでいるし、分かり易いよはやて。

――んで翌日。なのは達に見送られながら隊舎を後にする。

「どうしようか・・・?」

ある程度街に出てから、隣を歩くルシルに訊ねる。正直、どうこの休暇を過ごせばいいか見当がつかない。今までに2人だけで行動していたことは何度でもあるけど、こういうふうに過ごすのはなかった。契約執行中とかはお腹空かないし、睡眠も必要ないし、娯楽なんてものも当然必要なし。人間としての生活なんてものは何1つとして必要ない。だから少し変な感じだ。こういう時間を過ごすのが。

「そう・・・だな。まぁ適当にふらついて、気になる店があれば入るくらいでいいだろう」

「うん」

ルシルが私を抜いて先を行く。私もそれに続くように少し早歩きで、ルシルの隣にまで戻る。

「(あ、そうだ。良い機会だからあそこに行こう)ルシル、行先決定! ついてきて!」

行先を決めた私は、ルシルの手を引いて目的のお店に向かって駆け出した。

†††Sideシャル
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