暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
お得感の足りないシリアスセット(Sサイズ)
[2/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


†††Sideなのは⇒シャルロッテ†††

「――というわけ」

医務室の掃除という理由をつけて、今日はそこでシャマルを手伝っているルシルに、なのはとしていたさっきの話をする。

「そうか。なのはもようやく決心したというわけか。よし、完成だ。どうぞ、シャマルお嬢様」

「ありがとう、セインテスト君♪」

執事服を着てるルシルからお茶を受け取って、シャマルが嬉しそうに笑みを浮かべている。でもシャマルさ。シャマルはお嬢様って言うより・・・なんでもないです。考えていることを察知したかのようにシャマルが私を見てきて「な〜に?」ってニコニコ笑顔を向けてきた。ちょっぴり恐怖。すかさず「いいえ、シャマルお嬢様」って頑張って笑顔を作った。

「それにしても、執事服に白衣着た人間って結構危ない人だよね」

「まったくだ。格好が変である上に動きにくい。しかも向けられる視線がいろんな意味で痛い」

大きく嘆息して、私にもお茶を出すルシル。一応仕事中だけど、ここは頂いておこう。

「でもこれでなのはちゃんも本当のお母さんになるのね。いつかそういう日が来ると思っていたけど、まさかこんなに早いなんてね」

「確かに。19歳で子持ちと言うなら早い・・・のか?」

「そんなことないと思うけど。まあ、なのはとヴィヴィオの年齢からすれば変になるかもしれないけどね」

19歳のなのはが、六歳のヴィヴィオの母親になっちゃうのか〜・・・。ということは。わぁお、リアル1○才の母になってしまう。ていうか・・・

「ユーノの鬼畜ぅぅぅぅーーーーッ!」

「「ぶふっ!!?」」

ユーノに襲われる中学時代のなのはを想像してしまった。フッ、一体何をバカなことを想像してしまったのか。この私としたことが。

「ってうわっ、2人ともお茶吹いて汚っ!」

ルシルとシャマルが思いっ切り咽ていて、そしてルシルが咽ながらも床を雑巾で拭き始めた。

「お前が突然変な事を叫ぶからだ!!」

「痛っ!? なんで叩かれるの!?」

「だから、変な事を叫んだからだ!」

ルシルがいきなり立ち上がって、何故かスナップを利かせた平手で頭を叩いてきた。少し涙が出る。それほどに痛かった。意味が判らないんだけど。なんで叩かれたの?

「えほっえほっ・・・ごめんねセインテスト君。フライハイトちゃん、なんであんなことを・・・」

床拭きの続きに入ったルシルに謝りながらシャマルがそう訊いてきた。でもどういう意味なのか判らなくて、「あんなことって・・・?」小首を傾げる。

「えっと、ほら、その・・・き、鬼畜・・・って」

「鬼畜?・・・って、何でシャマルが私の心の内の想像を知ってるの!? やっぱりシャマルって人の心が読め――」

「お前がさっき
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ