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鉄槌と清風
9部分:9:立場と弾丸
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んだろうか?

 「ささ、こちらへどうぞ、話合いの席を用意してあるから」

 そういって、リンディさんは歩き出すので、遅れないように歩き出しながら、小さい声で…

 「クロノ、いきなり一番偉い人がきたっぽいんだけど、なんで?」

 「かぁ…提督は、そういう人なんだ」

 「苦労してるっぽいな」

 「ははは…なれたよ」

 暫くして、一つの部屋まで案内されていった。




 部屋に入った瞬間感じたのは違和感…白い未来チックな壁に対し、床には赤い敷物、見える位置に盆栽、茶の湯の席でみられる日よけの傘、室内なのにししおどしの音が響いてていたのだ。

 「なぁ、なのはこの勘違い日本感バリバリな空間はなんだ?」

 こそっときけば

 「リンディさんのお部屋で、私も最初迎えられたときはこうだったよ、たしか『現地の人の慣れ親しんだ空間を作ることで、会話を潤滑にする』とか」

 「なれてないから、というかびっくりだよ!」

 「どうしました、二人とも…どうぞ、座ってください」

 「あ、はいほら、よしくん」

 「はぁ、わかりました、お邪魔します」

 二人も、正座で其処へ座り。

 「はい、どうぞ粗茶ですが」

 と、しっかり立てられた抹茶と羊羹をだされたので

 「あ、ありがとうございます」

 素直にお礼をいいながら、固まった。
 あれは何をしているんだろう…抹茶に砂糖とミルクを入れている。

 「なのは、なのは、あれは?」

 「リンディさん、甘いのが好きなんだって」

 「だが、あれはないだろう…いや、個人の好みか」

 小声で言い合い、クロノもそのようすを見て苦笑している。

 「それで、お話なんですけれど」

 「あ、はい…なんでしょう?」

 「良彦君、魔導師登録はいいのだけれど、一般の魔導師登録だと、地球では魔法が使えない事になるんだけど良い?」

 「えーと、詳しくおねがいします」

 「えぇ、まず地球はこちでは管理外世界にあたるの、管理外世界では基本的に管理局の許可無く魔法を使用できないの、あと管理外世界への渡航も禁止されています」

 「ふむふむ」

 「なので、管理局に一般魔導師登録すると、魔法はつかえません…渡航は、元々地球の人だから、そこに居ることはできるのだけれど」

 「それじゃ、一般じゃなくて、魔法とかも使えるようにするには?」

 「そうね、管理局に入局するか、なのはさんみたいに嘱託魔導師になるか、ね」

 「入局は、学校もあるし、パスで、嘱託っていうのは?」

 「現地での協力者ね、何か事件があったときは局員の指示で動いてもらう事になるわ…ただし、局員が居なくても魔道士などが自分のい
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