暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
大切なもの
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もったいないな、とか思っていると・・・

「そうだ。ねぇ、みんなは何か大事なものとかある? もちろん家族とかは当然だからそれ以外。何でもいいよ。なんとなくだけどこれが大事。とかでも」

ホワイトボードに可愛らしいデフォルメされた犬(かなり可愛い)を描きながら、シャルが訊き始める

「んじゃ、スバルとギンガは?」

「「え?」」

いきなり話を振られたから、少し考える素振りを見せる。そしてシャルには、「お嬢様が付いてねぇぞ〜」ヴィータからの注意が入った。だから「うぅ・・・、スバルお嬢様、ギンガお嬢様・・・」そう言い直した。

「「これです」」

スバルとギンガが同時に出したのは“リボルバーナックル”。それは2人のお母さんが遺してくれたもの。うん、確かに大事なものだ。

「ん、なるほど」

シャルは満足そうに頷いて、ホワイトボードの犬の隣に“リボルバーナックル”と書いていく。

「フェイトお嬢様、もうそろそろじゃない」

「うん。んっ・・・!」

みんなが見守る中(随分と大事になっちゃったなぁ)、小指にはまった指環を引っ張る。痛い。まだ抜けそうにない。

「フェイトちゃん、次はこれ」

なのはが私の前に用意したのはオリーブオイル。少し勿体ない。普通の油とかでいいと思うんだけど・・・。でも折角用意してもらったのだから、黙って手を浸ける。

「そんじゃティアナお嬢様、ご主人様、キャロお嬢様。3人は何かある?」

そう訊かれたエリオとキャロとティアナが考え始める。まずエリオとキャロは「アルバムです」と答えた。自分たちの成長の記録、楽しい時間がたくさん納められたアルバムだった。そしてティアナは、シャルの隣まで近寄って耳打ち。シャルはティアナに何を言われたのか知らないけど、一度頷いてティアナに微笑みかけた。

「あー、ティアずるーい! シャルさんに何て言ったの!?」

「う、うるさい! 何でもいいでしょ!」

少し赤面したティアナにしつこく訊きまくるスバル。

『ねぇ、シャルちゃん。もしよかったらティアナ、何て言ったのか教えてもらえる?』

なのはからの念話。たぶん、シグナム達を含めた隊長陣全員に繋がっている。シャルは少し考えた後・・・

『ごめん、ティアナ。・・・ティアナはね、今の“時間”を大事に思ってるの。腐れ縁なスバルや、可愛い弟分・妹分なエリオやキャロ。そして私たちのいる機動六課。その“時間”がティアナにとっての大事なもの』

ティアナが赤面するのも解る答えだった。それからいろいろと試したんだけど結局、外れることはなかった。その間、他のメンバーの大事なものを聞いたりして、お昼休みは終了。指環外しの続きはまたあとで、ということになった。そして荷物整理を再開するために部屋へと戻
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