暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
大切なもの
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好きです」とか聞こえてくる。シャルちゃんはもう開き直ったかのように歩く。私たちもそれに続いて、日替わりの昼食を受け取って、空いているテーブルへと向かう。

「あ、なのはさん達も今からですか?」

イスに座って食べ始めようとしたところで、スバル達がトレイを持って隣のテーブルに着いた。軽く挨拶を交わして昼食を食べ始める。

「ん? ねぇ、フェイト・・・お嬢様。左手の指環(それ)って、確かあのルシル(ヤロウ)から貰ったやつだよね」

ルシル君をあの野郎って・・・。そんな格好をさせられてしまうような事を仕出かしたシャルちゃんも悪いと思うんだけど。

「え? うん・・・はめたら取れなくなって・・・」

フェイトちゃんが少し照れながら、左手の小指に嵌められた指環を見せる。

「フェイトちゃん、それってルシル君に貰った指環か?」

「あ、はやて」

「ヴィータちゃん達も」

そこにはやてちゃんを筆頭とした八神家も合流。軽く挨拶を交わして、はやてちゃん達も隣のテーブルに着く。

「ごめん、はやて。取ろうとしたんだけど・・・」

「ええよええよ。って、取ろうとした・・・?」

「なんだテスタロッサ、その指環が取れないのか?」

「え〜と・・・・うん」

フェイトちゃんが困ったように頷いた。

†††Sideなのは⇒シャルロッテ†††

私たちの会話がフォワードにも聞こえたらしくて、興味深々でフェイトの指環を見る。あの指環はルシルが創造した概念兵装の一種だ。指環のデザインに、というよりはその神秘に魅かれてしまっているんだろうね。だからあんなにも興味を示している。

「綺麗ですねー」

「これってルシルさんからのプレゼントなんですか?」

「どうして薬指じゃなくて小指なんですか?」

「もしかして婚約指輪とか・・・?」

「この宝石って本物・・・?」

「こ、婚約!? ち、ちちちち違うよ! これはお守りとしてくれたものであって、そ、そそそそそんなななな・・・!!!」

フォワードやリインからの質問攻め。特にティアナからの質問に、フェイトは顔を真っ赤にした。少しは落ち着こうよ、フェイト。仕方ない。ここは私が少し助け船を出すとしますか。

「えっとね、まずは左の小指に指環をはめるのは、願望成就のためなんだよ。きっとフェイト・・お嬢様には何かお願い事があるんだよ。それにさっきフェイト・・・お嬢様が言ったとおり、ピンキーリングと言って、お守りとしての意味合いを籠めて、小指にはめるってのもあるんだ」

ちょっとした豆知識を披露。ふんふん、と頷きながらみんなが聞いている。というか、いちいち名前の後に、お嬢様、を付けないといけないなんて超面倒くさいんだけど。ルシルの奴め、絶対に何かしらの
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