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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
大切なもの
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の後頭部を優しく擦ってくれた。2人で「ありがと〜」ってお礼。それからしばらくヴィヴィオに擦ってもらって、ようやく痛みが治まった。
「ねぇ、フェイトちゃん、そのままはめてても良いんじゃないかな?」
「でも・・・いいのかな・・・?」
「取れないんじゃ仕方ないよ。あとでいろいろと試してみよ」
「うん・・・」
結局、指環をはめたまま昼食へと向かうことになった。でもどこかそれが嬉しかった。
†††Sideフェイト⇒なのは†††
「「・・・」」
さっきからフェイトちゃんに向けられる視線がすごい。ううん、フェイトちゃんに――というよりは、その小指に輝く指環へと向けられている。女性隊員は「綺麗」とか、「高そう」とか。そして男性隊員にはどこか陰りが見える。「まさか」とか「やっぱり」とか。少し落ち込み気味だ。
「あぅ〜〜〜・・・」
食堂へと入ろうとしたところで、前の方からシャルちゃんが項垂れながらフラフラ歩いて来た。その格好は黒を基調とした、ヘッドドレスまで付いた本格的なメイド服だ。髪型はストレートからポニーテールになっている。
「もうそろそろその格好にも慣れた、シャルちゃん?」
「あ、なのは・・・お嬢様、フェイトお嬢様、ヴィヴィオお嬢様」
顔を上げたシャルちゃんはやっぱり顔がうっすら赤い。
「むぅ〜、慣れるわけないよ、なのは。じゃなくてなのはお嬢様・・・(泣)」
軽く涙目ながら言い直すシャルちゃん。フェイトちゃんはそんなシャルちゃんを見て苦笑いするだけだ。私も苦笑を浮かべるしか出来なかった。
「シャルさん、すごくかわいいです!」
「・・・ありがとう、ヴィヴィオ。ヴィヴィオも着てみる?」
「ううん♪」
それはもう満面の笑顔で首を横に振りながらの拒否だった。
「フッ・・・(泣)」
さて、どうしてシャルちゃんがメイドをやっているのかと言うと、それは先日のアースラで起きた惨劇が原因だ。“酔いの鬼神事件”。それの犯人であるシャルちゃんへの罰ゲームがメイド服での雑用係だ。期間は2週間(仮)になっている。期間内にまた馬鹿をすれば、延長みたい。
女性隊員にはお嬢様って名前の後に付けるようにして、そして男性隊員にはご主人様って言うようにされた。ちなみに口調もメイドのようにと決められている(あまり守ってないけど)。それはやりすぎじゃ・・・と思ったけど・・・
――やるなら徹底的に、だ。今後、あんな馬鹿な真似をしないように肝に銘じさせておく――
今は六課に居ないルシル君がそう判断して今のようになった。そんなシャルちゃんを連れだって一緒に食堂に入る。食堂に居た男性隊員の視線が一斉にこちらに――シャルちゃんへと向くと、「今日も可愛いっす」だとか、もっとストレートに「
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