暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ア・ク・マ?・・・・来たりてぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!
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さい”のだから、たくさん食べて大きくなりたいということか。それはすまないことをしたな。ほら、ヴィータ。もっと食べて大きくなるといい」

しなかった。明らかにヴィータを馬鹿にしたような棘のある言葉で反撃した。

「あ゛?」

別のミートパイへと手を伸ばしていたヴィータの動きが止まる。ドスの効いた声を出しながら首だけを動かし、シグナムへと細くした目を向ける。互いの視線がぶつかり合い、激しい火花が散る。まさに一触即発の状況だ。

「もう。止めなさい2人とも! 大人げない!」

そこに現れたのはシャマルとザフィーラ。シャマルの一喝によって、シグナムとヴィータから怒気が消える。

「シグナム、守護騎士(われら)が将のお前がそのようでどうする。それにヴィータ。お前もお前だ。些細なことで目くじらを立ててどうする」

「「・・・」」

普段は寡黙なザフィーラからここまで言われてしまい、口を閉ざしてしまうシグナムとヴィータ。そんな中、「お、これ美味そうっすね」ヴィータとシグナムの横からヴァイスが登場。ミートパイをいくつか取り皿に乗せていく。

「あ、テメ、ヴァイス! 何あたしのミートパイ取ってんだ!」

「ええ!?」

あまりに身勝手なヴィータの言葉に驚愕するヴァイス。それを見ていたシャマルが、ヴァイスに助け船を出す。

「いいのよヴァイス君。うちのヴィータの我儘は無視しても♪」

「うわっ、離せよ、シャマル!」

後ろから脇下に手を入れられ持ち上げられるヴィータ。

「ふぅ・・・。ヴィータ。自分のものだと主張するならまずは取り皿に乗せろ。そうでないとさっきと同様、お前の主張は余りにも身勝手だぞ」

シャマルから解放されたヴィータは、シグナムにそう窘められ不満いっぱいの表情を浮かべている。

「そうよ。ほら、セインテスト君のお手製卵焼き。いくつか取ってきたから♪」

「チッ、しゃあねぇな。アイツのならいいか」

シャマルの取り皿から卵焼きを取り、もぎゅもぎゅ食べるヴィータ。その隙にヴァイスを逃がすシグナムとシャマルだった。

「つうかさ、何でセインテストが料理作ってんだ? どっちかっつうと今回はアイツは作るよか食べる方だろ」

ヴィータが並べられている料理を見ながらそう口にした。

「好きだから」「好きだからだろう」

それを聞いたシャマルとシグナムは即答だった。

「やっぱアイツ、生まれてくる性別間違ってんじゃねぇか」

いくら女顔で料理が出来るとはいえ、それはあんまりな発言だった。しかしシャマルとシグナムはそれに頷くことで賛同した。

「へっくしゅっ」

ここから少し離れたグループの中からクシャミが聞こえた。

「セインテスト。あの者には同情を禁じ得んな」

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