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戦国異伝
第百五十三話 雲霞の如くその八
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あの者達がいたのですな」
「四国でもじゃ」
 元親が収めたそこでもだというのだ。
「おったというからな」
「はい、それを考えますと」 
 そうとしか考えられないのだった、、彼等もまた一向宗だと。
 このことからだ、信長はこう考えたのだった。
「一向宗の者達でも別の者達か」
「そうではないかと」
「有り得るな、しかしじゃ」
「影の者達にしては数が多過ぎる」
 それはあまりにもだというのだ。
「異様にな」
「確かに、今も何万とおりますし」
「多いにも程があります」
 それはあまりにもというのだ、このことは織田家の者達が皆今最も不思議に思っていることだ。彼等だけでなく。
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