暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
シャルシルとレヴィのぶらり紋様破壊の旅 in次元世界♪ 
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だから・・・わたしも・・・消えないと・・・・ダメ・・・」

わたし達の目的。紋様(しるべ)を維持して、そして1体でもいいから“罪”が生き残る。そしてそこから“主”の目的へと繋がっていく。目的の詳細は知らないけど。この世界を守るなら、紋様を破壊して、そして尚且つ“罪”が全滅しないといけない。そこにはもちろん許されざる嫉妬(わたし)も含まれる。つまり、わたしがこうして存在していると、“主”がこの世界に来ちゃうということだ。

「うそ・・・」

「・・だから・・・黒色にお願い・・・わたしが消えないように・・・してほしい・・・」

「っ」

この場の空気が一気に重くなる。その原因は黒色で間違いない。白色が黒色に何を言われたのか判らないけど、赤い布が解けて消えていった。

「ふぅ・・・後で覚えてろよ、シャル。さて、レヴィヤタン。今この場で君から力ずくで紋様のある場所を訊き、私たちで壊せると思うが・・・。それ以前に紋様を破壊せずとも、ペッカートゥムの生き残りである君を斃せば決着だ。こんなにも簡単な解決法があるのに、何故回りくどいそんな方法を取る必要がある?」

「・・・それは・・・そうだけど・・・」

黒色の言うとおりだ。この世界を守るのなら、わたしが消えるだけで果たされる。でも嫌だ。それは嫌なんだ。だってまだいたいよ。ずっとルーテシアといたいんだ。

「レヴィはわたしが守る」

「ルー・・・テシア・・・?」

わたしと黒色の間に立つルーテシア。わたしには背中を見せているから表情は見えない。

「ルーテシア、君は知った。私たちの正体とその在り方を。レヴィヤタンがいなくなればそれだけで世界は守ることが出来る。君の家族も、友達もみんな守れる。それなのに――」

「レヴィも家族だ!」

ルーテシアが叫んだ。わたしのことも家族だって・・・そう叫んだ。

「レヴィは・・・わたしの友達。そして大切な家族・・・。だから守る。だからレヴィをわたしから奪おうとするなら・・・」

「・・・ルシル。そうやって子供を試すのは感心しないよ・・・」

身構えるルーテシア。すると白色がそう言いながら黒色の肩を掴む。すると黒色から威圧感が薄らいで、そして消えた。

「・・・まったく。本当にペッカートゥムなのか信じられないな。いいだろう。ルーテシアの強い心に誓おう。レヴィヤタンをどうにかして残す、と」

緊張か、それともやっぱり怖かったのか、ルーテシアが急に座り込んだ。心配してすぐに前に回り込んで顔を見る。

「よかった。これからも一緒だよ」

少し弱々しいルーテシアの微笑み。

「ありがとう・・・ルーテシア・・・」

こうしてわたしと白色と黒色の3人で、紋様破壊の旅に出ることになった。

†††Side
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