暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
シャルシルとレヴィのぶらり紋様破壊の旅 in次元世界♪ 
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†††Sideルシリオン⇒レヴィヤタン†††

黒色に任せた以上は信じる。もし上手くいかなかったとしても、ここまでしてくれたことへの感謝があるから恨みはない。でもやっぱりルーテシアと別れるのは辛いかも。

「レヴィ、おかえり」

「ん・・・ただいま・・・ルーテシア」

病室のベッドで横になっているルーテシアにそう返す。この何気ないやり取りがすごく嬉しくて、すごく楽しい。

「ルーテシア、レヴィヤタンをこの世界に残す方法を提示する。それを受けるか否かは君の――」

「何でもする。・・・レヴィが、残ることが出来るなら」

「・・・覚悟あり、か。レヴィヤタン、こっちへ」

黒色の言うとおりにルーテシアのいるベッドまで近付く。

「我が手に携えしは確かなる幻想」

そう告げた黒色の右手に黄金の瓶が、左手には虹色の珠が1つ現れた。さらにベッドの横にある小さな木製の台の上に小さな黄金のコップが現れた。

「さてと、久々にやってみようか・・・」

黒色がその黄金のコップに、黄金の瓶の中身を注いでいく。コップに注がれた液体は、透明な水のようなものだ。

「マン・ウル・フェオ・チュール・イング・シゲル・ベオーク」

病室の床に十字架と剣の紋様が描かれた。そして、虹色の珠から淡い虹色の光が溢れていく。それはとても強い神秘。たぶん“罪”以上の神秘だ。

「2人とも、これを飲むんだ」

わたしとルーテシア、それぞれに黄金のコップを渡す。お互い顔を一度見合して、そして一気に飲み込む。

「「・・・おいしい」」

何かに例えることが出来ないほどの美味しさ。

「よし。レヴィヤタン、ぬいぐるみを今から破壊する。おそらく壊れたと同時にお前も消えていくだろう。だが、その前にこの宝玉を呑み込み、ルーテシアと契約を交わすんだ。手っ取り早い方法としては口づけ、キスだ」

黒色がわたしの持っていたぬいぐるみを手に取る。

「それじゃあ始めるが、心の準備はいいか、レヴィヤタン、ルーテシア」

「「うん」」

同時に頷く。わたしは虹色の珠を手に取って、いつでも呑み込める準備をする。ルーテシアはすぐにでもわたしと契約(キス)が出来るようにすぐ横に移動した。

「いくぞ・・・!」

黒色が“グングニル”っていう槍を左手に携えて、「貫け、神槍グングニル・・・!」クジラのぬいぐるみを貫いた。その直後、大きく裂けた“許されざる嫉妬レヴィヤタン”の本体であるクジラのぬいぐるみが光の粒子となって散っていく。それを見てすぐに虹色の珠を呑み込んで・・・

「「んっ」」

ルーテシアと契約(キス)を交わす。わたしの中で荒れ狂う神秘の奔流。正直苦しくて、暴れたいくらい辛い、痛い。でも、これはわたしが存在する
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