暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
4th Episode:
〜A・RI・GA・TO〜
これからの時間を大切に
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†††Sideルシリオン†††
有り得ない有り得ない有り得ない有り得ない有り得ない有り得ない。何なんだアレは? 本当に勝てるのか? 不可能不可能不可能不可能。私たち“界律の守護神テスタメント”が立つのは、中世ヨーロッパのような面影のある街並。しかしあれ程美しかった街が燃え、城が燃え、そして・・・国が燃え。民も燃えた。
「アレが・・・最強の
絶対殲滅対象
(
アポリュオン
)
・・・!」
「うわぁ・・・。ボク達の“干渉”が全然通じてないよ?」
「上等じゃねぇか。手を貸せ、天秤っ、殺し屋っ!」
「エリザベッタお姉さま! ガブリエラお姉さま!」
側に来た9th、7th、2nd。そしてこの世界で出逢い、親しくなった王女マリア。マリアは今なお城に残る、彼女にとっての姉であり、私が守るべき存在であるエリザとリエラの名を叫ぶ。情けない。守ると誓っておきながらこの様だ。最強なんて言葉、無意味だ。
そんな私たちの見上げる先に、この街を、人を、そしてこの国を現在進行形で滅ぼしている人影がある。ソレは白い薄手のノースリープワンピースを身に纏い、銀のようでいて純白である綺麗な長髪はくるぶしまで伸び、虚空を見つめている瞳の色は深い桃色、背には12枚の白翼を持つ、10歳くらいの幼い少女。
「何が・・・何が
天使
(
アンジェラス
)
だ・・・」
究極にして最強と言われる“アポリュオン”・ナンバーZ――天使の名を持つ、アンジェラス。ふざけるな。天使と名乗っておきながら、やることは悪魔の所業ではないか。私とて同じようなことを今までにも繰り返し行ってきている。だが、だがこれは違う。殺害する必要のない生命まで、理由も無く殺すのだけは・・・あってはならないっ。
「ルシリオン様・・・。お姉さま達は・・・!?」
「・・・っ」
この世界の“界律”に召喚された“テスタメント”は五柱だった。私、優斗、ティネウルヌス、ルフィスエル、アーク。だがアークはすでにアンジェラスによって消された。あまりに一方的に。戦闘開始からわずか数十秒で、私たちは実質的な敗北となった。
(ああ、これは夢だ。私の心が壊れ、アポリュオンのアーミッティムスとなってしまった時の・・・)
夢だと自覚する。そう、私が守護神となって、時間という概念に換算すれば約2千年目の契約。この時にはすでに私は壊れ始めていた。そして、この契約が決定打となる。
(リエラ・・・、本当にすまない・・・)
私が今なお生きていると知った“
彼女
(
リエラ
)
”からの、好きです、という告白。“テスタメント”の正体を、そして私の真実を知り、それでも私のことを好きだと言ってくれたリエラに、私の心は癒されていた。私は契約を終えても残ることは出来る。世界に私が“生きている”という概念がある限り。だから、心の
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