暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
4th Episode:
〜A・RI・GA・TO〜
これからの時間を大切に
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合してそう答える。さっき少し話してそうしようと決めただけで、絶対そうしようって言うほどじゃない。

「・・・シャルちゃん、ルシル君。機動六課の試験運用期間の期限まであと半年。シャルちゃんとルシル君のその半年の時間、私たち――機動六課にくれへんかな?」

はやてからの申し出。それはつまり、「私たちに残ってほしい?」ということだ。

「うん、そや。スバル、ティアナ、エリオ、キャロ・・・フォワード陣。シャルちゃんとルシル君はあの子たちに良い影響を与えると思ってる。これまで通りなのはちゃんやヴィータと一緒に教導を・・・って、思ってるんやけど・・・」

「んー、そう言ってくれるのは正直嬉しいけど・・・いいの?」

「ええよ――ってゆうか、私がお願いしてるんやし、シャルちゃんが気にするんは変や」

はやてが苦笑しながら右手を差し出してくる。

「・・・えっと・・・ルシル」

契約中行動の決定権は3rdの私じゃなくて4thのルシルが持つことになってる。まあ、そこに不満はないから別にいいけど。こういう場合はちょっと面倒だな〜とか思ってる。

「むぅ・・・そうだな・・・。はやて」

「ん?」

「私とシャルは常にここに留まることはおそらく出来ない」

「それは・・・あれやね、2年前に管理局を辞めた理由の・・・」

「そうだ。そんな私たちに残ってほしいなんて・・・」

「それでもや」

はやての笑みも差し出された右手も戻らない。見ればシグナムは、はやての手を取れって視線を無言で私たちに向けてくる。

「・・・ま、その時はシャルを置いていくからいいか。はやて、これからもよろしく頼む。そしてシグナムも」

ルシルが何やらすごいことを言いつつはやてと握手を交わして、今度はシグナムにも右手を差し出した。シグナムがそれを見て、よく見ないと判らない程度の微笑を浮かべて、「ああ、よろしく頼む」ってルシルの手を取った。すると今度は私に向けて、はやてとシグナムが右手を差し出してきた。

「これからもよろしくね、はやて、シグナム♪」

「うん!」

「ああ」

だから私も順に手を取って握手。よかった。まだみんなと一緒にいられるんだ。

(感謝だよルシル)

隣に座るルシルに視線を移す。でもルシルは何か考え事をしているみたい。

「それじゃあクロノ君たちには私が話を通しとくなぁ♪」

そう言ってはやてがレクリエーションルームから出ていった。残された私たちはコップに残った水を飲み干して、本来の話を始める。

「・・・で、シグナム。私に話とは?」

ルシルは向かいに座るシグナムに訊ねる。はやてと会う前はその話をするためにここに来たんだしね。

「ああ。・・・騎士ゼスト・グランガイツのことだ」

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