暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
4th Episode:
〜A・RI・GA・TO〜
これからの時間を大切に
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いて来たくらいだし」
「そこまで酷かったのか、私は?」
気を失った、か。意識的には眠ってしまったという感覚だったが。むぅ、何か無茶をしただろうか? 高熱というのはあまりない副作用だ。だから考えてみる。高熱という副作用が出るようなマネをしたか。
(判らないな・・・)
結論はそれだ。考えてみても判らないものは判らない。ならそういうものだ、と納得するしかない。現状、体に異常はないしな。
「フェイトが起きたらちゃんとお礼を言わないとダメだよ」
「それくらい判っている。昨日の私は助けられてばかりだな」
「そこには私ももちろん入っているんでしょ?」
「「・・・・」」
廊下に流れる静寂。腕をうしろで組み、スキップしているシャルから静かな威圧感。
「・・・髪切ったのか・・・?」
「・・・・」
「うぉぉおおああぁぁぁああああ・・・!」
本日二度目のアイアンクロー。どこを間違ってしまったのか解らない。咄嗟にシャルの髪が短くなったのに気付いて、口にしてこの有様だ。
「まあ、そこに気付いたことで許す」
「許すって問題じゃないよな、今の状況は・・・」
あまりの痛みで泣きそうだ。だから両手を挙げて降参のポーズ。それを見たシャルは私の顔を鷲掴んでいる手を放し、満足そうな笑みを浮かべてシャルが離れていく。その笑みの正体をもう少し早く気付いていれば・・・。
「ねぇルシル、これからどうする?」
シャルが振り返って、後ろ向きで歩きながら訊いてきた。
「これから・・・か。まずはそうだな。住める家を探さないといけないだろう」
“機動六課”の試用期間は残り半年。それまでに本契約が終わるという確証もない。それと“ペッカートゥム”との戦いが終わった時点で六課との協力関係も終止符だ。このまま残って居座るのもまずいだろう。だから別の住居が必要になってくる。
地球に戻る、という選択肢もあるが、それはそれで移動が面倒だ。それに、ここミッドチルダがこの次元世界の主軸となっている。ならここを起点として行動していくのが好ましいと思う。だからミッドのどこかに簡単な住居でも見つけられればいいんだが。
「お、私とルシルの2人暮らし?」
「はぁ、どうしようかなぁ・・・?」
これからを考えた上での独り言である呟き。だというのに・・・
「待てや、コラ」
「何故だぁぁあああああ・・・!」
本日三度目のアイアンクロー。しかも今回は幻の左。超痛い。何故だ? 何故、今の私は頭蓋骨が握り潰されようとしている?
「こんな美少女との2人暮らしって聞いて、どうしようかなぁ?ってのはどういう了見だ。あ?」
「意味が解らなあ痛たたたたたた・・・!」
美少女って歳でもなければ、今
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