暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
4th Episode:
〜A・RI・GA・TO〜
これからの時間を大切に
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かと思えば、「うん♪」肯定だった。じゃあ何だ、さっきの手の動きは? そういうのは否定の時にするものだ。
「まさかフェイトを勝手に連れて来て寝かしたのか?」
もしそうなら、この後の私がどうなるかそう難しい話じゃない。私へ向けられる視線が六課内――いや、さらに拡大した範囲で冷めるかもしれない。
「しーっ、あんまり大きな声出すと・・・」
シャルが布団を僅かに持ち上げて中を見せてきた。視界に入るのは静かに寝息を起てている可愛らしい寝顔なエリオとキャロ。
「あー、シャル。いくら2人が可愛いからと言って、寝込みを襲っ――ぅぐ・・・!」
シャルから繰り出されたのは懐かしきアイアンクロー。必死に声を出さないように努める。頭蓋骨がミシミシと音を立てている気がする。折角起きたばかりなのに、別の意味でまた眠りに落ちてしまいそうだ。
「そんなわけないでしょ」
シャルがそう言ってベッドから降りると同時に右手を私の顔から離す。いかん。手が離れたというのに、まだ鷲掴みされているような感覚が残り、少し痛い。
「ルシルの看病をしてたフェイトが眠っちゃったから、そのままルシルのベッドで寝かせたの。それとも何? フェイトを椅子に座らせたままで寝かせておけってわけ? だったらぶっ飛ばす」
「誰もそんなことを言ってないだろうが。というか看病? 何故私に看病が必要なんだ?」
フェイトが私のベッドで寝ていた理由は解った。そして置いてある洗面器とタオルの理由もだ。熱のある私の額に乗せるためのものだな。それにしても、どうしてフェイトを寝かせるベッドを私のにして、シャルが達が寝ていたベッドじゃないのか。
それに、どうしてもう1つベッドがあるのか?などなど。ツッコミどころ満載だが、シャルの事だ。その方が面白いからと返ってくるに違いない。ならもう訊くまい。返すのも面倒だ。それはともかく、私に看病の必要性があったかどうかだが・・・。
(それは聞いておかないとな)
ただの熱なら、何もせずとも勝手に収まるのだから。自己治癒力には自信がある。寝ている3人を起こさないために部屋を出る。ここで話して、フェイト達を起こすわけにはいかないからな。それからシャルが着替えるからということで10分かかった。待つのはもう慣れた。
「お・ま・た・せ?」
白のシャツと水色のワンピースへと着替えて、軽く化粧をしたシャルが出てきた。化粧道具が何故この部屋にあるのかという疑問は捨てる。いや、捨てずに考えるべきだった。ああ、私としたことが(泣)
で、ここから近い第3レクリエーションルームを目指し、歩きながら小声で話す。
「私もよく知らないけど、ルシルが地上に降りた途端に気を失って倒れたって話。それはもうすごい高熱だって。私が起きた時、フェイトが泣きつ
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