暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
4th Episode:
〜A・RI・GA・TO〜
これからの時間を大切に
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うやら睡眠から覚めるようだ。嫌な記憶(ユメ)だ。何故こんな古いものを見たのか。決まっている。ベルゼブブの“力”だった“結界”。アレこそ天使アンジェラスの持つ“力”の1つだからだ。目を開け、涙に濡れていた目を袖で擦り拭う。

「・・・はぁ」

天井を見るに、ここはアースラ内であるのは間違いない。どこの部屋かは知らないが、誰かがここまで運んでくれたんだろう。上半身を起こし背伸びをする。それと同時に布団が捲れ、そして見た。

「・・・う・・・ん・・・」

「・・・・・・????」

両目を擦る。ちょっと待て。状況が解らない。どうしてフェイトがここに居る? 何で一緒のベッドで寝ている? 理解不能理解不能理解不能理解不能。え? 本当に理解出来ないんだが・・・。

(何故だ? フェイトがここで寝るのを誰も止めなかったのか・・・?)

普通は止めるはずだ。いくら付き合いが長いとはいえ、これはまずいだろう。前にもヴィヴィオにお願いされたが、あの時は寝ずに離脱した。だからセーフ。そして今回だが、フェイトと私の間で間違いが起こることは絶対にないと言い切れるが、これはアウトだ。当人たちがセーフだろうが周囲が黙っていないはずだ。

「・・・ん・・・すぅ・・・」

寝返りをうつフェイト。さぁ、どうしようか。
1、起こす。それはそれで気まずいことになりそうだ。
2、起きるまで放置。これがベストのようで、どこか違うような・・・。
3、誰かを呼んで、フェイト自身の部屋へと連れていく。自殺行為だ。

頭を抱えながら考える。朝の寝起き直後からこんなことに頭をフル回転する羽目になろうとは・・・。そのままフェイトが起きないように静かにベッドから離脱。選択したのは2だ。時計を見る。9月20日の午前6時半前。ということは、あの事件終了の翌日だ。

(その割に体調は万全だな)

地上に降りてすぐに眠ってしまったから、身体の回復は終えているようだ。ある程度室内を見渡し、「は・・・?何故か存在しているもう1つのベッド。確かにこの部屋は大きいから2人部屋というのも頷ける。だが、ベッドが丸々もう1つあるというのはおかしな話だ。普通は2段ベッドになるはずだからな。

「ん?」

隣にあるそのベッドの布団が膨れ上がっている。誰かが寝ている証拠。ベッドと布団の合間から2つの光。ゆっくりとしゃがみ込み、布団を捲る。そこに寝ていたのは・・・

「やっほー、ルシル。どう? お姫様(フェイト)の添い寝の感想は?」

デフォルメされた犬がプリントされているパジャマを着た、腹が立つくらいにニコニコ笑みを浮かべる馬鹿(シャル)だった。

「君がフェイトをここに連れて来たのか、ん?」

半眼で睨む私を見て、シャルは手をヒラヒラと振った。否定でもするの
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