暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
4th Episode:
〜A・RI・GA・TO〜
これからの時間を大切に
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どこかでリエラと共に新たな人生を、などと思っていた時にこれだ。
「ルシリオン様っ。お姉様たちを助けてくださいっ!」
(マリア・・・)
そして今、私の外套にしがみ付いているのは、後に5th・テスタメントとなるマリア。綺麗だった金糸のような髪は煤で汚れ、アメジストの瞳も泣き続けている所為で赤い。
『優斗、マリアを安全なところへと頼む。それと、城へ戻って生存者の確認を。ここは私たちで何とかする』
不可能だ。“テスタメント”五柱が束で“干渉”を撃ち込んでも無傷だったのだから。とはいえ、最悪マリアだけでも生かす。それくらいはしなければ私は・・・クズだ。
『・・・了解です』
優斗にリンクでそう告げ、マリアを干渉能力で避難させ、彼自身も位相転移で城へと向かった。それを確認し、「第一級神罰執行権限・・・解凍!」首のチョーカーに付いている白の南京錠に手をかけ、解錠する。契約執行中にはまず必要のない魔力を解放。ランクは当然EX。ありとあらゆる制限を外し、魔術師“神器王”となる私を見ながらそう思う。
「消えろ、アンジェラス・・・!」
守護神の“干渉”と、魔術師の“神秘”を合一しての一撃をお見舞いする。
(だが結果は散々だったな)
私は能力を完全解放した“グングニル”を手にし、“第四聖典”と合成する。形状は“グングニル”のまま。しかし宿す“力”は言いようのないほどのものとなった。上下に付いた1mはあるクリスタルの穂が強く銀の閃光を発する。
「食らえ!」
右手をアンジェラスの居る上空へと翳し、前方に7つの魔法陣を顕現させる。風嵐のアースガルド、氷雪のニブルヘイム、炎熱のムスペルヘイム、閃光のアールヴヘイム、闇黒のスヴァルトアールヴヘイム、雷撃のニダヴェリールの紋章だ。それを立てて並べて展開しているため、それは連なる魔法陣による一種の砲塔だ。そしてその魔法陣と術式に“干渉”を上乗せさせる。
「真技・・・!」
“聖典グングニル”を構える。
「
神断
(
グロリアス
)
――」
その場で反時計回りに一回転する。投擲する際、遠心力でさらに勢いをつけるために。遠心力に乗って勢いのついた“聖典グングニル”を魔法陣の砲塔へと投げ放つ。まずは手前のニダヴェリールの魔法陣に穂先が当たり、陣が収縮し、“聖典グングニル”へと吸収される。その現象が続く。そして最後にアースガルドの陣を吸収・・・通過。
「
福音
(
エヴァンジェル
)
!!」
“聖典グングニル”が銀の閃光となって一気に加速され射出。目指すは怨敵アンジェラス。それに気付くアンジェラスだが、何もアクションを起こさない。
「・・・クス♪」
アンジェラスは、背の翼から1枚の羽根を手に取り、迫る“聖典グングニル”へと向けた。そして衝突。それによ
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