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SAO二次創作者と、二次主人公ズの、やりたい放題桃太郎
終章 Ever After
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上に疑問符を浮かべるばかり。
まさき「大体、お前にはこの島が……」
えみ「あ、それならさちお姉ちゃんが残れば大丈夫なんだって。それに、お姉ちゃんたちにはちゃんと言って来てるから、大丈夫だよ?」
まさき「だ、だからと言って何故俺に……」
えみ「あ、えと、それは……その……」
最初の問いにはテンポよく返したえみだったが、続けざまになされた二問目になると、途端に歯切れが悪くなった。頬には真っ赤な朱が差し、照れたようにまさきから視線を外す。そして、自分を落ち着けるように数回ほど深呼吸して、消え入りそうな声で言葉を紡ぐ。
えみ「ひ、一目惚れ……っていうので……それに、あの時全部見られちゃったし……」
まさき「な、あ、あれは不可抗力で……」
えみ「うん……それは分かってる」
洞窟で彼女を助けたときの記憶が急に脳裏に蘇ったまさきは、それを消し去るように弁解する。えみは一度だけ小さくコクンと頷くと、再び恥ずかしそうに話し出す。
えみ「だから、まさき君がわたしなんかじゃ嫌だって言うのなら、わたし諦めるよ。好きな人に迷惑かけたくないし。でも、もし……もしまさき君が、わたしなんかでもいいって、そう思ってくれるなら……」
恥ずかしそうに、ゆっくりと、しかしはっきりと言葉を紡いでいくえみ。そのいつの間にかうるんだ瞳が、不安そうに上目遣いでこちらを見上げて。
えみ「その、責任……取ってくれる……?」
まさき「な、なな、ななななななな……」
吸い込まれそうな濡れ羽色の視線と、ドクドクと早鐘を打ち続ける鼓動。急に頬が熱くなったのと、背中をつぅっと流れた冷や汗を感じながら、まさきは思った。
――この少女、ひょっとすると鬼よりもタチが悪いのではないか、と――
エピローグ[りくや]
りょうやりん、まさきたちが船でこの島をでてしばらくした後、俺とゆかは船着場に来ていた。
ゆか「…りくやは、どうするの?」
りくや「俺?…うーん、そうだな…」
俺は向こうの方に家があって両親も普通にいるがその両親に「お前ももう少しで大人なんだからさっさと独り立ちしろ!」ということで半ば強制的に家を追い出されて目的のない放浪の旅だったから向こうに戻る理由もない。っていってもこっちに残る理由もないっちゃないんだけど……。
りくや「またいろんな村とかブラブラするような生活に戻りそうだな……」
ゆか「……そう…」
りくや「……あの、さ…ゆか」
今、ふと思いついたことを言おうとして恥ずかしくなって思わず頬をかく。
ゆか「…?どうしたの?」
りくや「……ごめん、なんでもない」
ダメだ、恥ずかしいなやっぱり。羞恥心が勝つか、言おうとする意思が勝つのかわからない中言おうかどうか迷っていると…
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