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SAO二次創作者と、二次主人公ズの、やりたい放題桃太郎
終章 Ever After
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エピローグ[まさき]
まさき「さて、と……」
りょうが出て行ったすぐ後、さちと入れ違いになるように、まさきは船着場に来た。頭はまだズキズキと痛むため、欲をいえばもう少しこの島で休みたいところではあるが、仕事を都に残してきた身である。そう長くここにいるわけにはいかないのだ。
えみ「まーさーきーくーんっ!!」
まさき「……うん?」
準備を終え、いざ出港、という寸前。まさきの耳に、聞き覚えのある声が届いた。ふと視線をそちらに投げると、なにやら大きな風呂敷包みを抱えたえみが、ポニーテールを揺らしながら駆けてくる。
えみはまさきの前まで来ると、肩で息をしながら不満そうな声を漏らした。
えみ「……もう、酷いよ。何にも言わずに一人で出て行っちゃうなんて」
まさき「ああ……すまない」
ジトーッとこちらを睨むように注がれる視線に、まさきは頭を掻きながら謝った。彼女は自分にとって命の恩人でもある。そんな相手に一言も告げないというのは、確かに少しばかり素っ気無さ過ぎたと珍しく反省した結果だ。
えみ「……もう。今回は間に合ったからよかったけど、次からは気をつけてね?」
まさき「? あ、ああ……」
もう来る予定もないのに、次も何もないだろう……と、えみの言動に僅かな引っ掛かりを覚えたまさきだったが、特に追求することもなく受け流す。
まさき「じゃあ――」
――さよなら。見送りに来たえみに改めて別れの挨拶を切り出そうとした、その時。
えみ「じゃ、行こっか」
まさき「……は?」
何を考えたのか、えみはまさきより先に船に乗り込んでしまった。あまりにも唐突なこの出来事にはさしものまさきもついていけず、気の抜けたような声を上げてしまう。
えみ「? 行かないの?」
まさき「……いや、何でお前が船に乗ってるんだ……?」
えみ「……あっ!!」
話の流れに追いつけないまさきが質問すると、えみは思い出したように立ち上がり、岸に上がった。すると、今度はまさきの前に正座する。
えみ「あはは……ごめんなさい。ちょっと緊張してて、順番間違えちゃった。そうだよね、こっちが先だよね」
まさき「いや、そういう問題じゃ……」
未だにわけが分からないまさきのツッコミも華麗にスルーして、えみは照れたようにはにかむ。
そして。
えみ「えと、不束者ですが、よろしくお願いします」
まさき「……はぁ!?」
三つ指ついてそう宣言すると、珍しく声を上げてうろたえるまさきの前で、満面の笑顔を見せた。
まさき「ま、待て! 何故そうなる!?」
えみ「……? えと、何か問題かな……?」
まさき「問題しかないだろう!?」
支離滅裂なことを言い出したえみに、まさきは大声でつっこんだ。が、肝心のえみは頭
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