本戦
一回戦〜残り128人
一日目
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端末。これについて聞くとしよう。
「その端末は、聖杯システムからのシステムメッセージを受けるものだ。メッセージは注意深く見ておくといいだろう。」
大体は理解した。では対戦者のことを聞こう。
「何?対戦者が決まっていないだと?ふむ………少々待ちたまえ。―――どうやらシステムにエラーがあったようだ。君の対戦相手については明日までに手配しよう。そして、最後にもう一つ。本戦では、マスター一人一人に個室が与えられる。これを受け取りたまえ。」
そう言って何かのコードを渡される。
「個室の入り口は2−Bだ。この認証コードを端末に入力してかざしてみるといい。………さて、これ以上長話をしていても仕方がない。アリーナの扉を開けておいた。今日のところは、アリーナの空気に慣れておきたまえ。アリーナの入り口は一階奥の扉だ。では、健闘を祈る。」
さて、まずは個室の確認をしよう。
2−Bに移動し、端末をかざす。すると呪言のような、機械音のような奇妙な音がし、扉が開いた。
そこで、剣心はどこから持ってきたのか四畳半ほどの畳と座布団を用意し、そこに座った。
「お主もどうでござるか?」
………お邪魔します。
「拙者と話をするときはここに来るとしよう。主よ。」
とりあえず、個室ができたことで安堵する。
さあ、アリーナへ行こう。
扉の前で、剣心が話しかけてきた。
「主よ。アリーナに入ってしまえば、日が高いうちにここに戻ってはこれぬ。やるべきことはすべてこなしてからアリーナへと向かうのだぞ。」
わかった。さあ、行こう。
アリーナの一階層へと入る。
「このアリーナでは自由に戦闘をすることができるでござる。セラフの敵性プログラムがいるが、まあ問題はないでござるよ。では、実戦訓練をするでござる。」
この日はアリーナの半分ほどを探索し、帰還することにする。………それにしても、圧倒的な実力で敵を倒していく剣心。………いったいどの英霊なのだろうか、とても気になった。
夜になり、自室へと戻る。すると剣心が話しておきたいことがある、と言ってきた。
「これはおぬしも知っておくべきこと。先ほどの訓練で分かったのでござるが、拙者は本来の力が出せていないでござる。マスターが未熟ゆえ霊格が再現しきれぬのであろう。しかし、本来の実力すべてを出さずとも、本当に強力な敵でないならば問題はないでござるよ。共に戦えば、そのうちに本来の実力が戻ることもあるでござるよ。明日からも訓練を怠らぬようにすれば、の話ではあるでござるが。」
まだまだ先は長い。とりあえず休もう。
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