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不殺の侍と聖杯戦争
本戦
一回戦〜残り128人
一日目
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う事なのだろうか。


「なるほど、お主は聖杯戦争のことを知らないのでござるな。それならば拙者のわかる範囲を説明しよう。お主も、聖杯は知っておろう?あらゆる願いをかなえるという、あの聖杯でござる。」


どうやら西欧の伝承に出てくるあの聖杯らしい。


「しかしこの聖杯が本物かどうかはわからぬ。しかし、本物かどうか、などは関係なく、願いをかなえるもの、それが聖杯でござる。かつて、聖杯をめぐる争いが魔術師(メイガス)たちによって行われていた。それが聖杯戦争でござる。この戦いはそれを模したものなのでござるよ。そしてこの聖杯戦争の仕組みは単純でござる。選ばれしマスターはサーヴァントと共に戦場へ赴き、一騎打ちで雌雄を決する。敗れたものは令呪を失い、命を落とすのでござる。」


思わず左手に目をやる。そこには紋章にも似た奇妙な模様が三つ、刻まれている。あの時の痛みは、今はもうない。



「そして最後の一人が聖杯を手にする、というルール、というのが拙者の知る限りでござる。」


納得はできなかったが、理解はした。自分がこの聖杯戦争とやらに参加してしまっているということも。


「次に、サーヴァントのことは知っているでござるか?」


知らない、と言うと


「では拙者が説明するでござる。サーヴァントとはこの聖杯戦争でマスターを勝たせるために呼ばれた過去の英霊のことでござる。生前に名を遺した英雄はのちの世まで信仰される、神仏的存在―――英霊になるのでござる。その存在を聖杯の力で再現したのがサーヴァントなのでござるよ。サーヴァントはマスターを守り、導く存在でござる。聖杯戦争のルールに従い、サーヴァントは七つのクラスに分けられるのでござる。
セイバー。
ランサー。
アーチャー。
ライダー。
キャスター。
バーサーカー。
アサシン。
という七つに定められるのでござる。このクラスには英霊の用途の一本化という役割があるのでござる。英霊のすべてを搭載するのは聖杯の容量以上のことでござる。だから、クラスに応じた力だけを形にするのでござる。つまりクラス名はそのまま相手の特性にもなっている、ということでござる。その中でも最良なのがセイバー(剣使い)のクラスでござる。拙者のクラスはセイバー。しかし洋名は苦手なので、拙者のことは『剣心』と呼んでほしいでござる。」


セイバー………もとい剣心は英霊だというのならば、いったいどの英雄なのだろうか。


「拙者の真名でござるか。………その名はあまり好きではないので、出来れば聞かないでほしいでござる。しかし、拙者はお主の願いをかなえるために呼ばれたサーヴァント。お主のために、この剣を取ろう。」


そういうと、サーヴァントは姿を消した。しかし、まだ自分の近
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