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魔法少女リリカルなのは 〜黒影の死神〜
『第二十六話』〜拓斗の力〜
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 ならアイツはいっt「人間ならな」い何処から………え?」


 人間『なら』?


「つ、つまり彼は……」

「人間じゃない。アイツは……










 魂。所謂、幽霊ってやつだ」










 拓斗side

「幽霊……だと?」

「その通り。幽霊、実態のない曖昧な存在。これならジュエルシードの中にいてもおかしくはないだろ?」


 実際、霊体の場合ジュエルシードの様な魔力媒体の中に入り込むことは可能だ。
 以前にこのような事例を聞いたことがある。


「しかし、一体なぜこんなところに……」

「知らん。地縛霊じゃないみたいだし、ただ単に成仏できないのか?」


 クロノの問いに答え、霊体の男の子に近づき、


「悪かったな、乱暴なことして」


 そう言って頭に手を置いた。
 年齢は…俺やなのはと同じくらいか?
 彼は恐る恐るといった感じで口を開いた。


【君たちは……誰? なんで…ここに来たの?】

「俺たちか? そうだな……少なくとも、悪い奴ではない。此処に来た理由はジュエルシードをとりに来たんだ」

【ジュエルシード?】

「以前に触れたことないか? 菱形の形をした宝石」

【あっ、あります。それを触った瞬間まわりが明るくなって……】

「その宝石を俺たちはジュエルシードって呼んでるんだ。あれは俺の知り合いの物で、少しばかり危険なものなんだよ」

「少しって、そんなもんじゃ済まないだぼぁっ!?」

「お前は少し黙っとけ」


 え? 何したかって?
 一瞬で近づいて昇竜拳をきめただけだ。


【……それで、君たちは危険な状況になる前にそのジュエルシードを回収しにきたんだね?】

「そういうこと。理解が早くて助かるよ」


 というか俺が関わる同年代の奴はなんか子供らしくないんだよな……
 まぁずっと前からだから別にいいんだけど。


 じゃあ、こちら側の説明はここまでだな。


「それで? お前はなんでこんなとこにいるんだ?」

【えっと……成仏の仕方が分からないから?】

「なんで俺に聞く?」

【だって普通に視えてるみたいだし、何かわかるのかなって】

「まぁ、分かるけども」


 これでもそっち方面の専門家だし。


「つまり、成仏したいんだな?」

【うん、できるなら】

「わかった。成仏させるから目を瞑って」

【うん】


 男の子は目をギュッと硬く瞑る。別にそこまでしなくてもいいんだが……
 成仏と言ってもそんな特別なことはしない。

 士郎の時と似たような事をするだけだ。


 彼
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