第8話
[13/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
久遠「ほぅ…認めた上で…まだやる、と?」
壬月「えぇ。これほどの強者はあまりおりませぬからな…強き者と戦うことこそ武士の誉れ…喜びというもの」
久遠「全く物好きめ…竜司構わぬか?」
竜司「嫌だと言っても、この場で俺の拒否権はないんだろう。なら俺も楽しむだけだ」
久遠「全く…どいつもこいつも剛毅な奴らめ」
壬月「なんとでも…猿!」
ひよ子「は、はいっ!」
壬月「得物を寄越せ」
ひよ子「はい。ただいまー!」
元気よく返事をしたひよ子は、普通よりはるかにでかい大八車を曳いてきた。
そこにあるのは、斧…
だが普通の斧のでかさではない。
壬月「ふっ!」
そのどでかい斧を軽々と持ち上げる壬月。
壬月「よし…」
竜司「こいつはまた…でかい得物だな…」
壬月「私の得物だ…何か文句でもあるのか?」
竜司「いいや…面白い…。なら…俺も武器を変えるぞ!ふっ!」
先程まで使っていた刀を何処かへ消し、新たに武器を生成する。
竜司「ブラックゲイル…この得物は見たことはあるだろう?」
壬月「あぁ…そう言えば田楽狭間で初めておうた時に持っておったな」
竜司「壬月は武器と見た目からして、力と力の勝負がお好みのようだ。ならその望みを叶えよう…」
壬月「ありがたいな…ならば私も貴様に敬意を表してこの、我が柴田家の家宝、金剛罰斧を使ってろう。光栄に思え」
竜司「ならば…俺の力と壬月の力…」
壬月「どちらが強いかとくと競おうではないか…」
竜司「では…尋常に…」
壬月、竜司「「推して参る!」」
そこからは、全く戦況は変わらないまま硬直していく。
お互いの力と力がぶつかり合い、相殺していく。
竜司「飛龍尖撃!!」
大剣に氣を纏わせ、真撃につき出す竜司。
壬月「おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!」
その突きを全身の力で受け止め、打ち返す。
壬月「今度はこちらか参るぞ…おおおおおおおぉおおおおおおおおおおおおおお!」
大きく振りかぶり、上段から一気に振り下ろす。
竜司「龍覇…獄焔塵!」
その攻撃に地面を削りながら切り上げ、衝撃波を放つ。
その攻撃も金剛罰斧で受け止められる。だが、受けきれずに後ろに吹っ飛んでいく。
久遠「ふむ…まさかここまで強いとはな…。我の目に狂いはなかった」
麦穂「確かに…まさか壬月様があそこまで押されるとは…」
成政「どうなってんだよ!なんで壬月様があそこまで押されんだよ!」
一益「まぁまぁ…和奏ちん落ち着いて…」
利家「あんなに押されてる壬月様なんて見たことない
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ