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戦国†恋姫 外史に飛ばされし者
第8話
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久遠「ほぅ…認めた上で…まだやる、と?」

壬月「えぇ。これほどの強者はあまりおりませぬからな…強き者と戦うことこそ武士の誉れ…喜びというもの」

久遠「全く物好きめ…竜司構わぬか?」

竜司「嫌だと言っても、この場で俺の拒否権はないんだろう。なら俺も楽しむだけだ」

久遠「全く…どいつもこいつも剛毅な奴らめ」

壬月「なんとでも…猿!」

ひよ子「は、はいっ!」

壬月「得物を寄越せ」

ひよ子「はい。ただいまー!」


 元気よく返事をしたひよ子は、普通よりはるかにでかい大八車を曳いてきた。
そこにあるのは、斧…
だが普通の斧のでかさではない。


壬月「ふっ!」


 そのどでかい斧を軽々と持ち上げる壬月。


壬月「よし…」

竜司「こいつはまた…でかい得物だな…」

壬月「私の得物だ…何か文句でもあるのか?」

竜司「いいや…面白い…。なら…俺も武器を変えるぞ!ふっ!」


 先程まで使っていた刀を何処かへ消し、新たに武器を生成する。


竜司「ブラックゲイル…この得物は見たことはあるだろう?」

壬月「あぁ…そう言えば田楽狭間で初めておうた時に持っておったな」

竜司「壬月は武器と見た目からして、力と力の勝負がお好みのようだ。ならその望みを叶えよう…」

壬月「ありがたいな…ならば私も貴様に敬意を表してこの、我が柴田家の家宝、金剛罰斧を使ってろう。光栄に思え」

竜司「ならば…俺の力と壬月の力…」

壬月「どちらが強いかとくと競おうではないか…」

竜司「では…尋常に…」

壬月、竜司「「推して参る!」」


 そこからは、全く戦況は変わらないまま硬直していく。
お互いの力と力がぶつかり合い、相殺していく。


竜司「飛龍尖撃!!」


 大剣に氣を纏わせ、真撃につき出す竜司。


壬月「おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!」


 その突きを全身の力で受け止め、打ち返す。


壬月「今度はこちらか参るぞ…おおおおおおおぉおおおおおおおおおおおおおお!」


 大きく振りかぶり、上段から一気に振り下ろす。


竜司「龍覇…獄焔塵!」


 その攻撃に地面を削りながら切り上げ、衝撃波を放つ。
その攻撃も金剛罰斧で受け止められる。だが、受けきれずに後ろに吹っ飛んでいく。


久遠「ふむ…まさかここまで強いとはな…。我の目に狂いはなかった」

麦穂「確かに…まさか壬月様があそこまで押されるとは…」

成政「どうなってんだよ!なんで壬月様があそこまで押されんだよ!」

一益「まぁまぁ…和奏ちん落ち着いて…」

利家「あんなに押されてる壬月様なんて見たことない
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